シラカシ ブナ科 (白樫)
別名=クロガシ
宮城県以南の本州、四国、九州、琉球列島に至る全国の山地に自生するほか、済州島、台湾、中国、東南アジアの暖地帯に幅広く分布している。
枝葉が水分を多く含むため、耐火性が高く、強せん定にも耐えることから、関東地方を中心に古くから防風、防火用を兼ねた庭園樹や、生垣などに幅広く用いられてきた。
関西地方でも同様に利用されますが、どちらかと言うと同属の「アラカシ」がよく使われるようです。
シラカシと言う名前に反して、幹が黒っぽく見える事から「クロガシ」と言う別名で呼ばれることがある。
カシの仲間は、緻密で硬い材質で、古くから建材として利用され、シラカシの名はこの木材の色が白い事に由来しています。
硬さに加えて、粘りがあることから、器具、楽器、建築材、船舶材、しいたけの原木など幅広く用いられています。
園芸種はありませんが、葉に厚みのあるアラガシ木材が、淡紅色をしているアカガシ葉の裏が白く葉縁が波打っている「ウラジロガシ」などの類似種がある。
◉生育環境
日当たり、水はけのよい腐植質に富んだ場所を好みます。本来は暖地性ですが、環境適応力が高く、耐寒性も比較的強い方です。
半日陰や多少の乾燥地でも育ち、土質を選びません。
◉植え付け
適期は4月から5月、9月から10月、暖地では3月にも行えます。地際の土が踏み固められると、根のカツドウガ鈍くなるので、適度な柔らかさを保つ事が大切です。
◆肥料
ほとんど必要ありませんが、強く刈り込んでいるものなどは、油粕なとの有機肥料を春(3月)か秋(9月)に大きさに応じて、3~5握りほど株元にばら蒔きます。★病害虫
日照、風通しが悪くなるとうどん粉病が発生する場合があります。徒長枝、立ち枝、胴吹き芽などの不要枝を元から切り、樹冠内の日照、通風を保つようにします。
小枝は梅雨明け頃に、春から伸びた新梢を必要なだけ残して整理します。
生垣や散らし玉などを刈り込む場合は、新芽の固まる6月頃と猛暑の過ぎた9月から10月の2度、刈り込んで整形します。
◆殖やし方
乾燥すると発芽率が極端に落ちるので、秋に落ちた実をすぐ採り蒔きにするか、翌春に蒔きます。2~3年で苗木になるのでその後定植します。
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