クマノザクラ
新種桜の発見
2018年、「クマノザクラ」は約100年ぶりの新種と判明した桜です。
紀伊半島南部が原産の日本固有種のサクラで、日本に自生する10種、もしくは11種のサクラ属。
基本野生種の内の1つ。
日本国内の野生の桜としては、100年ぶりとなる。
和歌山県田辺市本宮町(ほんぐうちょう)を中心として熊野地域の山間部や串本町、那智勝浦町の海岸部などに生える。
「クマノザクラ」はヤマザクラやソメイヨシノよりも早い、2月から3月頃に花を咲かせます。
「クマノザクラ」は個体差もあり、同じクマノザクラでも花びらの色が違うこともある。
まだまだわかっていない事も多い桜です。
田辺市本宮町は、熊野三山の中心である熊野本宮大社や、江戸時代の温泉番付では✫勧進元とされ、別格扱いされるほどに名を知られた湯の峰温泉、河原を掘ると温泉が湧く川湯温泉などがある。
✫勧進元(かんじんもと)
何か事を発起してその世話をする主催者のこと。
和歌山県古座川町には、多くの個体が自生していることが確認されている。
池野山地区には、新種として学名を記載した論文を発表するにあたり、正基準標本が採取されたタイプ木があります。
古座川町ではクマノザクラを町花として制定しました。
この地域ではごく普通に咲いていた桜ですが、まさか「100年ぶりの新種発見」という事ですが、これは極希な出来事です。
クマノザクラは、森林総合研究所多摩森林学園の勝木俊雄農学博士によって新種が確認されました。
古座川町は、紀伊半島南方の山間部に位置する町で、林業も盛んな所です。
また、天然記念物や文化財にも指定されている貴重な、自然景観や観光スポットが多い町です。