ハギ マメ科 落葉半低木
原産地=日本(北海道、本州)対馬、朝鮮半島
秋の七草に数えられ、昔から日本の秋を代表してきた植物である。
外見は草のように見える。
「ハギ」の名は総称として使われているが、学問的には「ヤマハギ」のことを指す。
日当たりのよい山地にに生え、高さは2㍍ほどになる。
萩の名所として知られる、社寺に植えられているものは、枝が垂れる「ミヤギノハギ」が多い。
ハギは種類が多く、白い花もあるが一般的なのは紅紫色。
日本に自生するものだけで20種類はある。
✣代表的な品種として
ヤマハギ、ミヤギノハギ、ツクシハギ、シロバナハギ
小形のヤクシマハギなどがある。
※萩の名所として知られる社寺園
京都市
①梨木神社
②上賀茂神社(賀茂別雷神社=かもわけいかづちじんじゃ)
京都で最も古い神社
③迎称寺
④平安神宮
⑤真正極楽寺(真如堂)
⑥伏見勝念寺
東京都
龍眼寺
茨城県水戸市
偕楽園
その他、全国に多くの名所がある。
花の見頃は全国的に差はあるが、早くて7月から10月下旬頃まで
小さな蝶形のハギ花に派手さはありませんが、かえって上品な趣が人々に親しまれている。
古典文学にも度々登場し、有名な芭蕉の句では「一つ家に遊女も寝たり萩の月」がある。
万葉集には130首を超す歌が詠まれている。
◆植え付け、移植
秋から冬又は、2月下旬から3月上旬頃に行う。
根は浅く横に広がる性質があるので、植え付け場所を広く掘り起こし、堆肥を多めにすき込んで少し高植えにする。
◉せん定
冬期の12月から2月にかけて行う。
大株に仕立てる場合は別として、狭い庭などでは地際の5㎝~10㎝ほどを残して切り取り、これを毎年行えば小形の樹形で花を楽しめます。
また、萌芽力があるので低い丈にしたい時は、新芽が20㎝ぐらいに伸びたところで先端を摘み、横枝が出るようにします。
◆肥料
あまりたくさんは必要ありません
1月から2月に鶏ふんや油粕を、成木の場合で200㌘~300㌘株のまわりを軽く掘って埋め込みます。
◉病気
※さび病
発生時期9月~10月
ダイセンの400倍液を散布
※うどん粉病
発生時期4月~10月
病気を見つけしだい、10日ごとにモレスタン、トップジンM、ベンレート、水和硫黄剤などを散布
※褐斑病
発生時期5月~10月
ダイセン、ダニコール、ベンレートなどを散布
◆害虫
※ヒゲナガアブラムシ
風通しが悪いときにアブラムシが発生する。
マラソン乳剤を散布し防除する。
ほとんどの殺虫剤が効く。
★殖やし方
株分け
2月~3月、10月に1~2本ずつ行う。
挿し木は3月に前年枝を挿す。
梅雨期には新芽を挿す。
実生もまれに行われる。