サカキ (榊)ツバキ科
雌雄異株 原産地=関東以南、四国、九州
花弁の先がやや尖った白の5弁花をつける(5月~7月)
葉の付け根に1~3個の黒い実をつける。
庭の主木、植え込み、生け垣のほか、神前に供える玉串などに用いる。
温暖地の林に見るサカキは、10㍍にも伸長するが、庭では3~5㍍に仕立てる。
性質は強健で日陰にもよく耐えるが、日当たりのよい場所に植え付けると、しだいに弱ってくる。
湿潤な所が適し、日陰を好む。
株元を乾燥させない。
生長は遅く、樹姿は自然に整うので特に混み合う部分を間引く程度でよい。
切り戻しは必ず枝分かれしている部分で行う。
◉肥料
12月から1月に有機質肥料を株の周囲に施す。
◆害虫
チャドクガ
葉の裏にケムシが群れて、葉肉だけを食べるので表からは葉の色が黄色に見えます。
このケムシは、淡黄色に黒い紋のはいった姿で、老熟幼虫は2.5㎝ほどになります。
年に2回、4月と7月頃に発生する。
この虫は毒毛を持ち、触るだけではなく近寄ってもかぶれるので、他のケムシのように捕殺するのは適切ではありません。
薬剤は、産卵初期にカルホス乳剤、スミチオン、ディプテレックス、DDVPなどで防除する。
葉の色が黄色く変わるので、これを目印に孵化(ふか)後早いうちに駆除します。
成虫も毒毛をまき散らかしますので、早期に駆除することが大切です。
◉殖やし方
実が黒く熟したら、種をよく洗って蒔く。
挿し木は2年生枝を切り、葉を2枚~3枚つけて挿し穂にして、小粒の鹿沼土に挿します。
★サカキとヒサカキの違い
サカキの葉を縁に鋸歯がなく、ヒサカキの葉の縁には鋸歯がある。
葉がサカキの方が大きい。
花期はヒサカキが少し早い。