カランコエ ベンケイソウ科 多年草
多肉植物 別名=ベニベンケイ
原産地=アフリカ南部、東部、アラビア半島、東アジア、東南アジア
カランコエは、ポインセチアやシャコバサボテンなどと同様、昼の長さが短くなると花芽が分化せず、いくら待っても開花に至りません。
秋以降は夜間照明がある場所に置くと、花が咲かない事があります。
例えば電灯などの影響で、日照の時間が長くなっている事も十分考えられます。
周囲の環境を一度総点検して見た方がいいでしょう。
この様な場合は、花後日の長い7月~8月に短日処理を行います。
夕方の5時から翌朝8時頃まで、段ボール箱で鉢の上から覆い、光を完全に遮断して日に当てる時間を9時間程度に制限します。
これを20~30日間、毎日繰り返せば花芽が分化していきます。
尚、短日処理をしてよいのは、草丈が10㎝以上に成長している株です。
花芽がしっかり分化しているかどうかを確かめるには、ルーペを用いて成長点を観察する事です。
花芽は丸みを帯びており、反対に細かく尖っているのは葉芽なので見分けやすいでしょう。
開花は花芽が出来てから、1ヶ月半から2ヶ月経過した頃となります。
暑さに弱いので、夏は風通しのよい半日陰で育てます。
花柄は順次摘み取り全部咲き終わったら、3分の1程切り戻して固形肥料を与えますが、開花中は与えません。
霜に当てると枯れやすいので、冬は室内で育てます。
ベル形の花を咲かせるものは、霜の当たらない戸外で11月下旬まで管理すると、花芽がつきやすくなります。
◉肥料
5月から9月に暖効性化成肥料
10月から12月に液体肥料を与えます。
◆植え付け、植え替え
5月から6月と9月が適期で2年に1回位切り戻しと同時に植え替えます。
根鉢を崩し、古い土と根を半分程度落として、深めに植え付けます。
家庭では過湿、過乾燥になりやすいので、入手した株の花が終わり次第、赤玉土や軽石を主体として、水はけのよい用土に植え替えます。
★切り戻し
5月から6月と9月に行います。
春の切り戻しは、花後の花茎の切り取りを兼ねます。