モミ マツ科モミ属 常緑針葉高木
原産地=日本(福島県南部以西)朝鮮 「樅」
山麓などに多く自生する常緑高木で、樹高は40㍍に達する。
クリスマスツリーの木としても親しまれているが、大気汚染に弱く、車の排気ガスによって枯れてしまうこともあるので、都会地には向かない。
樹皮は灰色から暗灰色で皮目が目立ち、大木では鱗片状に浅く剥がれる。
生育環境
適度に湿気を含んだ肥沃な土壌が適している。
やせ地に移植する場合は元肥を入れることが必要である。
生長ははじめ遅いが10〜60年の間は早くなる。
肥料
油かす、鶏ふん、化成肥料などの寒肥を施す。
殖やし方
実生で殖やす。
秋に採取した種を低温貯蔵して翌年3月から4月にまく。
種類
変種としてアオオオシラビソモドキ
品種としてコモミ、フイリモミ
国の天然記念物のシダレモミなどがある。
類似種として、高山に自生するシラビソ、オオシラビソがある。
オオシラビソ(大白檜曽)
アオモリトドマツともいう。
亜高山帯に生える常緑高木で、冬には樹氷の姿で越冬する。
シラビソ(白檜曽)
シラベともいう。
深山に生える常緑高木で、群生することが多く亜高山帯に黒々とした針葉樹の森をつくる。
垂洞(たるばら)のシダレモミ
国指定天然記念物
岐阜県中津川市付知町垂洞