緑のお医者の徒然植物記

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ラベル #花芽分化のパターン、#果樹の花芽形成、#混合花芽、 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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火曜日, 5月 25, 2021

花芽分化の類型と果樹 No,476

 花芽分化の6つの型


①花芽が短枝につき、翌年開花する。





②一年枝の各葉腋につき、翌年開花する。





③一年枝の頂芽につき、翌年開花する。





④一年枝の上2〜3芽につき、翌年開花する。





⑤一年枝の頂芽と2〜3芽につき、翌年開花する。




⑥一年枝の各葉腋につき、当年開花する。





果樹の手入れ

果樹の手入れの基本は受粉と肥培管理と摘果です。

多くの果実は雌雄異株だったり、自家不結実性であったりします。

雄株や他の品種を植え、場合によっては人工受粉を行う必要があります。

良い果実を作るためには、余分な果実を摘み適度な個数を作ることが必要です。

肥培管理は果樹には不可欠です。

冬に寒肥、花と実の後、収穫後にはお礼肥(追肥)を施します。

前年に伸びた枝に花芽がつき実がなる。

前年に伸びた枝に花芽と、葉芽がつき枝に直接実がなる。

冬のせん定の時、花芽と葉芽が区別できるので花芽を落とす心配がありません。

ビワ、ブルーベリー、モモ、ウメ、サクランボ、その他


前年の枝に混合花芽ができて実がなる。

混合花芽とは、芽から花とともに葉と枝が現れること。

前年に伸びた枝に混合花芽がついて、春にこの混合花芽から伸びた新梢に実がなる果樹種。

実をつける混合花芽と葉芽の区別がつきにくいため、せん定が難しい。


柿や栗、柑橘類などは勢いよく伸びる新梢の先端とその下の数芽が混合花芽になるため、冬のせん定で枝先を切ると花芽を落とすことになり、実がつかなくなる。


また、前年に伸びた新梢の基部の葉腋に花が咲き実をつけるキウイ、ブドウ、イチジクなどは、冬に枝を短く切り詰めても花芽を落とすことはありません。

カキ、ウンシュウミカン(柑橘類)、他


2年目の枝(去年伸びた枝)に混合花芽ができて実がなる。

1年目に長く伸びた枝には花芽だけしかつかず、2年目になると枝先が長く伸び、基部に短い枝が出ます。

リンゴ、ナシ、カリン、マルメロなどがあり、主に短い枝によく実をつける。

長く伸びる枝を切って、短い枝をたくさん出させることが重要です。