家庭果樹の管理10~11月
収穫・貯蔵
秋は多くの果樹収穫のシーズンを迎えます。
秋は多くの果樹収穫のシーズンを迎えます。
10月から柿、温州みかんの早生種やりんご、栗、葡萄など。
*11月は、収穫の最盛期になり、良質の甘がき、キウイ、ブドウ、カリン、みかん類、フェィジョァなど。
フェイジョァの収穫は、熟して自然落下したものを食べると香り、味ともによいようです。
また、温州みかんは、収穫後しばらく置いて水分を少し減少させてから、食べた方が美味になります。
柿は、干し柿に栗はビニール袋などに入れて冷暗所で保存すると、長期間の保存ができます。
カリン・マルメロの収穫
近緑種のカリンとマルメロは、どちらも果実が黄色く色づき、芳香が漂い始めた頃が収穫時期です。
果肉が硬く生食には適していません。
特有の芳香を生かして果実酒、砂糖煮(ジャム)ゼリーなどに加工して用いる。
カリン・マロメロ酒の作れ方
1:表面が傷ついていない熟した果実をよく水洗いします。
2:水分を十分に切ってから2cm前後の厚みで輪切りにします。
3:容器に入れ、氷砂糖、焼酎を加えて密閉し、冷蔵庫などの冷暗所で熟成させます。
4:3ヶ月ほどで出来上がりますが、長く熟成させるほど風味が増します。
*また、カリンとマルメロの輪切りと一緒に、レモンの果肉だけを少量加えると、一味違った風味を楽しむことができるでしょう。
◉カリン酒(マルメロ酒)
*カリン1kg・砂糖200g・原酒1.8ℓ6ヶ月で果実を取り出しますが、出した果実は砂糖で煮詰めて咳止め薬にします。
キウイの追熟
*樹上で成熟しにくい性質をもつキウイについては、収穫した後に追熟を施します。
*樹上で成熟しにくい性質をもつキウイについては、収穫した後に追熟を施します。
小さな穴を開けたビニール袋に果実を入れ、これを20℃に保ち、2週間ほど置いておくのが最も手軽な方法です。
収穫してすぐに食べたい場合は
キウイ3~4個あたり、りんご1個をビニール袋に入れておくと、りんごから出るエチレンガスがキウイの追熟を促進します。
適期は11月
植え替え・植え付け
関東地方以西の暖地では落葉果樹の植え替え、植え付の適期です。
関東地方以西の暖地では落葉果樹の植え替え、植え付の適期です。
寒冷地では、冬の厳寒期を避けて春に植えるようにします。
果樹は根がよく広がるので、植える穴はかなり大きめにとりましょう。
*完熟堆肥、腐葉土、油粕などを
元肥として土に混ぜ接木苗の接木部分が地表にでるように、かなり高植えにし盛り土をします。
温度管理
マンゴウやパパイヤなど、熱帯性の果樹は寒さに弱いため、夜の最低気温が15℃を下回るようであれば、日の当たる室内に移動します。
マンゴウやパパイヤなど、熱帯性の果樹は寒さに弱いため、夜の最低気温が15℃を下回るようであれば、日の当たる室内に移動します。
温暖な気候を好む柑橘類などの幼木は11月以降、冬に向けて防寒対策をしておきましょう。
特に、冬に入り気温が急に下がると晩生の柑橘類では実が落ちたり
、幼木が枯れたりすることもあります。
*木全体を厚手の毛布などで覆ったり幹にビニールシートを巻くなどしてあげましょう。
*このシーズンに収穫期のザクロは、寒さに強く半日陰でも丈夫に育つので安心です。
剪定
多くの落葉果樹の剪定、整姿は、
多くの落葉果樹の剪定、整姿は、
収穫が終わった後の冬期に行います。
ブドウやりんごなど、品種によっては収穫の終わる11月中旬頃から、剪定を行うことができます。
◉ブドウの剪定
家庭で楽しむには、長く伸びたツルを1~1.5㍍ほど残して切ります。
短くなったツルから、翌年新梢が伸びそこに開花結実します。
◉肥料
生育状況に応じて、秋の追肥を与えます。
基本的には、幹を中心に枝張り(枝先)がいちばん広がった部分の下までの円内に全面施肥します。
*化成肥料など50g~100gを目安に与えます。