アカメガシワ トウダイグサ科
別名=ゴサイバ 「赤芽柏、赤芽槲」
落葉高木
本州、四国、九州、沖縄、中国などに分布している。
北海道南部以南まで植栽できる。
名前に由来は、春先に出る新芽(アカメ)が紅色なことからこの名があり、別名のゴサイバは「五菜葉」の意味で、昔は飯盛り用に利用されていたことに因んでいる。
山地の荒れ地、崖地や崩壊地など、やせ地などに早く侵入し生殖する。
この性質から明治時代には、東京の街路樹に選ばれた事がある樹種であったが、樹形がまとまりにくい事もあって、現在では利用されていない。
やや湿り気があり日当たりの良い場所を好むので、川岸や原野、林縁などに多く自生する。
雌雄異株で、大きなものは樹高15㍍に達するものもある。
遅くまで葉は緑色を保っているが、晩秋には鮮やかに黄葉する。
生育環境
葉が大きくまた、枝が比較的粗くて樹形をまとめにくい事から、単植での利用はほとんどありませんが、広い場所であれば落葉樹類を中心とした植栽に利用できます。
また、砂質土などの痩せた場所や斜面地、水流沿いなどにも適しています。
せん定
自然樹形を基本に樹高を3〜5㍍程度に保ち、樹形が広がり過ぎないように長く伸びた枝を切り戻します。
繁殖は実生や挿し木で殖やします。
アカメガシワの効能
様々な効能がある。
消炎鎮痛薬として、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃酸過多、胆石症、腫れ物などに用いられます。
民間では、樹皮よりも赤い新葉と新芽、赤い葉柄の干したものを煎じて服用した方が、胃がんや胃潰瘍に効き目があるとされている。
動物実験でも胆汁分泌促進、潰瘍の予防に効果があると認められている。
アカメガシワは樹皮の部分に有効成分が含まれており、サプリメントや生薬など食用としても利用されています。