キングサリ マメ科 「金鎖」
別名=キバナフジ「黄花藤」
落葉性小高木
ヨーロッパの中央部でスイスやフランス、オーストリアなどの山地に自生しています。
寒さに強く日本では沖縄などの暖地を除いて植栽できます。
特に自生地と同じ石灰岩地に向いています。
花の姿から「キバナフジ」と言う別名があるが、豆の仲間で有毒(アルカロイド)の植物です。
日本には明治時代に渡来したとされ、古くから紫色は高貴な花とされていた事から、キングサリよりもフジの花が注目されていたようである。
開花期
葉が展開した後の5月から6月頃、枝先に近い葉腋から長さ数十cmの総状花序が下垂して、黄色の花を咲かせます。
品種によっては花序の長さが50cmぐらいになるものがありますが、日本では20cm前後が中心です。
葉は互生で奇数羽状複葉で小葉は全縁です。
秋には鮮やかな黄葉が楽しめます。
果実
フジやエンドウなどマメ科の植物に共通した形態の果実で、長さ数十cmの豆果が実り中に種子があります。
主な類似種
レダン
地中海沿岸に自生する高さ2〜3㍍の低木で、7〜8月に枝先から総状花序が垂れて黄色の花が咲きます。
植栽環境
日当たりは木漏れ日が当たるくらいでも大丈夫です。
乾燥には強い方ですが、夏の西日が当たるような場所は避けます。
初夏の黄色い花は洋風や明るい雰囲気作りに適しています。
花壇の脇や庭園の入り口、縁取りなどに利用できます。
幹や枝にしなやかさがあるので、トレリスやエスパリエ、アーチ仕立てなどに適します。
エスパリエ仕立てとは
樹木の枝を柵や格子などに誘引し、薄い壁のような平面的な樹姿に仕立てたもので、果樹や緑化樹、つる植物などに多く用いられます。
トレリス仕立てとは
格子垣の事で、つる性の植物を絡ませたり、鉢を吊るしたりする。
通常は木、竹、または金属の織り交ぜられた物や交差した部分の開いた、フレームワークまたは格子から作られた建築構造の物。
「ラティス」というものがありますが実は同じものです。