オガタマノキ モクレン科 常緑高木
別名=ダイシコウ、トキワコブシ
招霊の木、小賀玉の木
分布=本州、関東地方以西の太平洋側、四国、九州、沖縄
台湾、フィリピン
暖地の沿岸林に多く生え、アジアに約45種が分布する。
神社によく植えられ神事に使われる。
「招霊」おぎたまが転訛してこの名があると言われている。
オガタマノキ属は雄しべのつく部分の間に柄があるのが特徴。
樹高は10㍍ほどにもなり、材は南の暖かい地方では有用材として栽培されている。
耐寒性は弱く日当たりのよい所を好む。
モクレン科の植物だが同属ではないオガタマノキ属である。
✿植え付け、移植
6月から7月が植え付けの適期です。
大木の移植は特に難しい。
せん定は弱くしたほうが花つきがよい。
◉肥料
寒肥と、花後に油かす、鶏ふん、化成肥料を施す。
✿開花
2月から4月頃に3〜4cmの白い花で、中心は紅紫色を帯び芳香がある。
(花被片は基部が紅色を帯びる)
花被片は普通12個あり、すべて花弁状。
日当たりの方が花つきがよい。
✣果実
袋果が集まった集合果、長さ5〜10cmのブドウの房状で、9月から10月に熟し、一個の袋果に種子が2〜3個入っている。
✻種類
5月から6月頃黄白色の花をつけるカラタネオガタマ(トウオガタマ)は別種である。
変種にはホソバオガタマノキ、ヒロハオガタマノキなどがある。
✿オガタマノキの天然記念物
✣永利のオガタマノキ
国指定天然記念物
推定樹齢は約800年
✻所在地
さつま川内市永利町886-21
石神神社境内
✣小長井のオガタマノキ
国指定天然記念物
樹齢1000年以上で、日本一のオガタマノキとされる。
✻所在地
長崎県諫早市小長井町川内