樹形を乱す枝
せん定が必要な枝の名称
庭木の種類は数多くありますが、共通してせん定しなければならない枝に「忌み枝」と言われる、樹形を乱す枝があります。
★忌み枝=(いみえだ)
盆栽用語で樹形の美しさを損なう不要な枝のこと
◆徒長枝(とちょうし)
飛び枝とも呼ばれ、他の枝よりも勢いよく飛び出している長い枝です。
樹形を乱すのでせん定しますが、メインになる枝(主枝)が弱った時などは、代わりの主枝に育てるために、せん定しないでそのまま伸ばすこともあります。
よい位置のものは残して、先を軽く切り止める。
◆立ち枝
垂直に上に向かって伸びている枝で樹形を乱します。
枝元から切り取る。
◆平行枝
ほぼ同じ場所から長さ、太さ、方向が同じように平行に伸びている上下2つの枝です。
一本は不要な枝ですから、全体のバランスを見て悪い枝の方をせん定します。
重なり枝ともいいます。
◆からみ枝(交差枝)
他の枝と接触して、からんでいる枝で枝の混み合う原因になります。
枝元から切り取る。
◆切り枝(交差枝)
主要な幹や枝と交差している枝です。
樹形が不自然になります。
枝元から切り取る。
主要な幹や枝と交差している枝です。
樹形が不自然になります。
枝元から切り取る。
◆下がり枝
下に向かって飛び出している枝で、樹形を乱します。
枝元から切り取る。
◆胴吹き枝
幹吹きともいい、幹の途中から新たに直接伸び出してくる枝で、勢いが強い場合が多く、樹形を乱したり、その枝の位置より上部の枝の生長を妨げる場合が多い。
◆胴吹き枝
幹吹きともいい、幹の途中から新たに直接伸び出してくる枝で、勢いが強い場合が多く、樹形を乱したり、その枝の位置より上部の枝の生長を妨げる場合が多い。
◆車枝
1か所から数本枝分かれして出る枝で樹形を乱します。
一本残して他の枝をもとから切り取る又は、全部切り取る。
◆かんぬき枝
幹のほとんど同じ位置から、左右(前後)に出ている枝。
幹を突き抜けているように見えるので、忌み枝とされます。
◆ふところ枝
◆かんぬき枝
幹のほとんど同じ位置から、左右(前後)に出ている枝。
幹を突き抜けているように見えるので、忌み枝とされます。
◆ふところ枝
樹冠の内部にある弱小な枝で、斜光や通風の妨げとなる。
骨格となる枝を残して枝元から切り取る。
◆逆さ枝
他の枝とまったく逆の方向に伸びている枝。
樹形を乱すので枝元から切り取る。
マツやウメなどでは残すことがある。
✫その他にも枯死した枝、病害虫に冒されている枝はせん定します。