緑のお医者の徒然植物記

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水曜日, 10月 14, 2020

シェフレラ 「盆栽」 No.303 

 シェフレラ盆栽

シェフレラは、葉の形がパンヤ科のカポックに似ていることから、カポック、ホンコンカポック(ホンコン)などとして親しまれています。

実は別種でウゴキ科フカノキ属の園芸品種で、昔から観葉植物として親しまれてきました。

原産地は中国南部で「ヤドリフカノキ」とも呼ばれています。

枝変わりや実生の違いで多くの品種があり、小葉が丸みを帯びる濃緑色の「ホンコン」や、これに黄色の斑が入る「レナタ·ヴァリエガタ」などが代表的です。

高さは3~7㍍になり、よく分枝して気根を出します。

挿し木で殖やすことが出来るので、ミニ盆栽に仕立てやすいのも特徴です。

◉仕立て方
プラスチック製の鉢などで挿し木して殖やします。

鉢に植え替える場合は、枝を整理して双幹に仕立てます。

切り戻して、側枝を出させるか、あるいは何株かまとめて、植えると全体的にボリュームが出て、見栄え良く仕上がります。


◆置場所
観葉植物としてはかなり丈夫な部類なので、日陰にも置けますがもともと強い光線を好むので、通常は戸外の日当たりのよい場所に置くのが無難です。

室内の場合は、直射日光を十分に当たる窓越しがよいでしょう。

冬は霜が降りる前に暖かな室内に置くようにしましょう。

◉水やり
春から秋にかけて鉢土の表面が乾いた時点で水やりをします。

水分が蒸発しやすい夏は、こまめに鉢を観察するようにし、毎日欠かさず水やりします。

冬は土の表面が乾いているくらいが調度良いでしょう。

水やりをしっかり行っているのに、葉に元気がない場合は、根詰まりを起こしている可能性があります

鉢土の上に根が這っているか調べ、必要なら植え替えを行います。

★肥料
春から秋にかけて緩効性化成肥料を2ヶ月に1度の割合で与えます。

◉せん定
基本的に伸び過ぎた枝は、どこで切り詰めてもそこから芽が伸びてきます。

シェフレラは光線不足になると、枝が曲がってくるので切り戻しを行って整姿します。

切り戻しは芽の出ている部分の上で切るようにします。


せん定後に出てくる枝もまっすぐ伸びず、斜め上に伸びる性質があるので、ある程度伸びた所で取り除く必要があります。

胴吹き芽がよく伸びる性質があるので、不要なものは早めに切り、樹形に必要になるような胴吹き芽は生かして、枝にするとよいでしょう。

シェフレラは常緑なので、せん定は春から生長期が適期です。


◉植え替え
鉢土の表面に根が見え始めたら植え替えます。

2~3年に1度のペースで、気温が安定して暖かくなってから行います。

適期は5月から9月頃までです。 

葉が枯れ気味になり、落葉するようになった場合は、根詰まりを起こしているので、このような場合も植え替えます。

植え替え後は、日当たりの良い所に置き、夏は半日陰、秋は十分に日か当たる場所に置きます。

★病害虫
新しい葉が伸びる頃、アブラムシが発生することがあります。

よく観察して、見つけ次第スミチオン乳剤を散布して駆除しましょう。

乾燥した室内では、カイガラムシが発生する事があるので、スプラサイド乳剤などで早い時期から防除するようにしましょう。