ドイツトウヒ 「唐檜」
Picea.abies
別名=オウショウトウヒ
ヨーロッパトウヒ
原産地=ヨーロッパ北、中部
日本=本州中部地方、紀伊半島に分布
唐風(中国風)の檜(ヒノキ)に見立てた名前だとされる。
ヨーロッパからシベリアにかけて広く分布し、低地から森林限界付近まで生育している。
植林も昔から広く行われている。
ヨーロッパでは主要な造林樹種となっていて、建材として幅広く用いられる。
樹皮は暗赤褐色で、やや灰色を帯びるが、✻地衣類が付着して白っぽく見える木も多い。
✻地衣類(ちいるい)とは
共生菌、地衣体地衣類は菌類のうちで、藻類を共生させることで、自活できるようになったもので、一見するとコケ類などに似て見えるが、構造は全く違うもので、植物ではありません。
菌類の仲間が藻類と共生して1つの体を作っている。
菌類のみで生活する事は極めて困難である。
特殊な生物群として分類され、400属2万種が記載されています。
大木になると樹皮は鱗片状に剥がれる。
エゾマツと同種と考える学者もいるが、葉が短く、球果が小さいなどの違いがある。
トウヒ属にはエゾマツ、アカエゾマツがある。
形態学では白い方が葉の表面である。
モミの木の仲間で、モミの木同様
クリスマスツリーに使われる定番の木で、日本へ渡来したのは明治時代の中期頃とされる。
松ぼっくりは長さが20cmにも達する大きな物で、種子はリスの好物。
✻ドイツトウヒの品種
背丈が大きくならない矮性の
園芸品種ニディフォルミス