ケンロクエンキクザクラ
兼六園菊桜
石川県金沢市にある兼六園は、岡山県にある後楽園、茨城県にある水戸偕楽園と共に、日本三名園の一つとして知られている庭園です。
1985年3月20日に国の特別名勝の
指定を受けている。
ケンロクエンキクザクラは菊咲きの桜で、名前にあるキクは花弁が100〜200枚を超すような品種を意味し、このケンロクエンキクザクラの場合は花弁が300枚を超えることが特徴である。
野生種の場合サクラ類は、花弁が5枚であることが普通であるため、このサクラは花弁がとても多い品種と言えます。
その他、菊咲きの品種として
✪新潟県加茂市で発見されたカモノアケボノ(加茂の曙)
✪香川県高松市鬼無に由来する
キナシチゴザクラ(鬼無稚児桜)
✪日本に4本しかないと言う
稀少種桜のコノハナザクラ(木の花桜)三重県員弁郡、京都府亀岡市などが主として知られているが、品種の数としては10数種と余り多くありません。
樹高は3㍍程で、サクラ類としては余り大木ではありません。
園芸品種の場合、原種に比べて小さくなる傾向がありますが、このサクラの場合もそれに当てはまるのかも知れません。
開花期は4月下旬から5月頃
✿兼六園
石川県金沢市兼六町1
もとは加賀百万石大名である前田家の庭園。
長い歳月をかけて形造られ、江戸時代末期に現在の形になったと言われている。
兼六園の名前の由来は
1’宏大=こうだい、ひろく大きいこと
2’幽邃=ゆうすい、景色などが奥深くて物静かなこと
3’人力=じりょく、人の力、それで動くもの
4’蒼古、枯=そうこ、古めかしい中に深い趣きのあるさま
5’水泉=すいせん、湧き出る泉、池や滝など
6’眺望=ちょうぼう、広く遠くまで見晴らすこと
以上の六勝を兼ねる庭と言う意味で江戸時代中期の大名、老中松平定信(1759〜1829)によって命名されたと言われている。
昭和44年に枯死した初代の桜は、
日本に一本しかなかった。
天然記念物として有名であった。
現在の桜はその2代目である。