鉢花の管理
10〜11月の管理
この季節になると、日中は暖かくても夜中の冷え込みは、徐々に厳しくなってきます。
その他のものは、寒地を除き10月中は戸外に置いて構いませんが、11月に入ったら夜間は室内に入れた方が無難です。
ただし、株分けをしたスズラン、植え付けをしたチューリップ、ユリなどは、一度寒さに合わせないとよい花を咲かせないので、しばらく戸外で管理します。
11月になると暖房を使う家庭が増えてきます。
日中の最高温度と夜間の最低温度の差は10℃が理想です。
20℃以上の温度差になると、生育障害を起こす恐れがあるので、多くても15℃程度の温度差になるように調節します。
水やり
夏場と違い気温が下がり生長も鈍るので、鉢土の乾燥も遅くなります。基本的には雨に当てないようにしましょう。
鉢土が乾いたら、鉢底から水が流れるまで十分に水やりします。
水やりは午前中に行います。
鉢植えは、鉢の大きさ、種類、日当たり、置き場所の気温などによって乾燥の具合が大きく異なります。
よく観察することが大切です。
特に、球根を植えた鉢は、表面に芽が出ていなくても土中で生育しているので、乾燥しないように注意する事が大切です。
また、戸外から室内に取り入れることで、環境が急変するため下葉が黄変する場合があります。
水切れが原因ではないので、焦って水を与えな過ぎないように注意しましょう。
肥料
根の活動も鈍る時期なので、基本的には必要ありません。
ただし、現在開花中のものやこれから花をつけるカランコエ、フリージア、ヒアシンス、ポインセチア、シクラメンなどは、2週間に一回ぐらいの割合で、液体肥料を与えます。
刈り込み
刈り込み
冬の間、室内で管理するため準備として、ブーゲンビリア、ハイビスカスなどの熱帯性の木本類は、枝を刈り込み株全体を小ぶりに整えます。
夏に伸びた、樹形を乱している枝を切り取ります。