緑のお医者の徒然植物記

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金曜日, 4月 16, 2021

コウヤマキ No,437

 コウヤマキ コウヤマキ科

別名=ホンマキ 高野槇  常緑針葉高木

原産地=日本(本州、四国、九州)

コウヤマキは以前はスギ科に含まれていた。
1997年頃の書物ではスギ科と記載されている。

葉の形態の違いから独立したコウヤマキ科として変更されている。

真言宗の総本山として知られる和歌山県高野山に、多く見られることからこの名がある。

高野山では霊木とされている。

寺院に植えることが多く、日本の東照宮では神木とされている。

古代からの重要な樹種で「日本書紀」に棺に用いたとする記述があり、古墳から出土した木棺でそれが確かめられている。



大きなものでは樹高40㍍にも達する。

美しい樹形を作り広い庭の景観木に適する。


生育環境

適度に湿気を含んだ肥沃な土壌を好む。
日当たりは生長にあまり影響しない。

耐寒性は強いが、午後の日が当たらない程度の場所が適します。

生長は遅く萌芽力もやや弱い傾向があり、栽培は容易であるが移植は難しい。


肥料

油かす、鶏ふん、化成肥料などの寒肥を施す。

病害虫は少ない。
せん定は不適です。
植え付け、移植は3月から4月頃

殖やし方

実生によって3月、10月に採り播きする。

種類

変種に枝が垂れ下がるシダレコウヤマキ、葉の所々に黄色の斑があるフイリコウヤマキがある。

✿主なコウヤマキ 天然記念物、巨樹

石雲寺のコウヤマキ

県指定天然記念物
所在地=宮城県大崎市(旧松山町)

祇劫寺(ぎこうじ)のコウヤマキ

史跡名勝天然記念物
所在地=宮城県大崎市田尻大貫

如法寺のコウヤマキ

県指定天然記念物
所在地=西会津町野沢字如法寺

シダレコウヤマキ

県指定天然記念物
所在地=栃木県宇都宮市下岡本町

栃原の高野槇

市指定天然記念物
所在地=島根県益田市匹見町石谷(栃原)


甘泉寺(かんせんじ)のコウヤマキ

国指定天然記念物
所在地=愛知県新城市作手鴨ケ谷
(甘泉寺境内)
コウヤマキとしては日本国内で一番の巨樹とされ、推定樹齢400〜600年以上。

平成21年(2009年)10月に台風の被害を受け、木の上部を大きく欠損した。

コウヤマキ

市指定天然記念物
所在地=大田原市小滝1103-3