タムシバ モクレン科 落葉低木〜小髙木
別名=カムシバ、ニオイコブシ 「 田虫葉」
分布=本州、四国、九州
山地や深山に生える。
特に日本海側の多雪山地に多く、関東地方ではほとんど見られない。
樹高は3〜5㍍が普通だが、10㍍超えることもある。
「タムシバ」の名前の由来は、葉にタムシに似た斑点があるからという説と、葉を噛むと甘いのでカムシバが転訛してタムシバになったと言う2節がある。
満開の花で山が白く見えることもある。
雪の重みで幹の根元が斜めにカーブしていることが多い。
✣タムシバとコブシの違い
花はコブシより大きく、それぞれにとても甘い香りがある。
コブシによく似ているが、花のすぐ下葉がないのが特徴ですぐに見分けはつく。
葉はコブシより薄く、裏面が白っぽいことなどで区別する。
果実がコブシは下向きに、タムシバは上向きに伸びる。
✿生育環境
比翼で適度な湿気を含んだ土壌が最適で、日当たりに気を使う必要はないが、できれば午前中のみ日に当てるといった方法を取るのが良い。
移植は4月から5月頃。
✪肥料
1月から2月に油かす、化成肥料などを寒肥として施す。
✻開花
4月から5月頃、枝の先に1個ずつ咲く。
花の中央の緑色の突起した部分が雌しべの集まりで、赤褐色の棒状の雄しべが周りを取り囲む。
8月から9月頃、種子は白い糸でぶら下がり、野鳥が好んで食べる。