緑のお医者の徒然植物記

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月曜日, 6月 24, 2019

ゼラニウムの植え替え(6月~7月) No,148

ゼラニウムの植え替え 


ゼラニウムは四季咲き性ですが、夏の暑さにはあまり強くありません。

この時期に開花している元気な株でも、根づまり状態になっているものは早めに植え替えないと、夏の暑さで乾燥しがちな、鉢土内部の水分を吸収する力が弱まっているので、この後の開花に影響します。




鉢から株を引き抜き、根鉢を三分の一ほど崩します。

太い根は先端をきれいに切り直してから、新しい用土を入れた鉢に植え替えます。

◉土のブレンド例

①赤玉土小粒5、腐葉土3、日向土2

②赤玉土小粒5、無調整ピートモス、日向土2

★再使用した土を用いる場合や、無調整のピートモスを混合するときは、苦土石灰を加えてPH7.0程度に調整します。


◆ゼラニウムは、酸性土壌を嫌うので鹿沼土は向きません。


川砂などの軽くて水はけのよい混合土が適しています。


太い根を切り直しているので、茎や葉も三分の一ほど切り詰めておきます。

株を大きくしたい場合は一回り大きな鉢に、そのままの大きさを維持したい場合は、同じ大きさの鉢に植えます。






木曜日, 11月 29, 2018

パティオ祭り(コルドバ、スペイン) NO.62

パティオ祭り コルドバ

スペイン

僕は大衆の花だと言うゼラニウムの花が好きで、長年育てている。

地元商店街の花屋さんに、そんな大衆花なんてとバカにされた事があった。



                    「コルドバのパティオ」



何も、高級な花ばかりが花ではない、野に咲く名も知れぬ、そんな道端に咲く花も立派な花である。

花が好きで花屋ではないのか?

花屋である限り「大衆花」であろうとバカにして欲しくないと僕は思うのです。

そんな僕の好きな、ゼラニウムの花が多い外国の地で、毎年開催されるパティオ祭りがある。







パティオ祭りが開かれているのは、スペインのコルドバである。

五月、花が咲き誇る季節になると、家々の中庭やバルコニー、格子窓などが鉢植えの花や観葉植物で、埋め尽くされ美しさを競い合う。

パティオとは中庭のことである。




パティオ祭りは、こうした伝統に培われ、1918年に初めて開催された祭りで、無形文化遺産である。


毎年5月に開かれるパティオ祭り、La Fiesta de lospatiosです。

パティオ祭りには世界中から訪れる観光客で賑わいます。

二週間の祭りの期間中、パティオコンクールに参加した家々のパティオ(中庭)は、一般公開され自由に見学できる。

コンクールでは、この中から最も美しいパティオを持つ6軒に賞が贈られるのです。

パティオは、夏場の気温が40度を超えるスペイン南部のアンダルシア地方で、暑さを凌ぐ生活の知恵として重宝されてきました。





夜は、旧市街の広場や街角でアマチュアのフラメンコグループが、歌や踊りと多くの見物人、世界中からの観光客も多い中で賑わうのである。

サン.アグスティン、サン.ロレンソ、サン.バシリオ地区、ユダヤ人街などには、特にコルドバ独特の素晴らしいパティオが集中しています。

マビアナ宮には、バラエティーに富んだ13の中庭があり、パティオ博物館とも呼ばれています。


✻ユネスコ無形文化遺産
コルドバ  パティオ祭り
5月3日〜5月16日

スペインのアンダルシア地方第三の都市とも言われるコルドバは、アンダルシアがイスラムの王によって統治されていた時代に、首都として用いられていた歴史ある街。

その影響が街中に残る。

歴史と文化の織り成す美しさを、楽しむことが出来る情緒豊かな町である。


僕は一度も外国に行ったことがありません。

あまり興味があっても不安が大きい、やはり言葉の問題ですね。

でも、外国旅行に行くなら、コルドバに、パティオ祭りを見に行きたい、行ってみたいと思っています。

叶うことのない夢かも知れませんけどね(^_^;)

関連参考ブログNo.131-1
花工房陽だまり屋のパティオ




コルドバについて

コルドバはスペイン南部の都市で、古代ローマ時代から栄え、中世にはムーア人の後、ウマイヤ朝(イスラム王朝)の首都となり、ローマ橋などが残る。

コルドバの歴史の始まりは、ローマ帝国時代まで遡ります。

ローマ帝国の植民地「ベティカ」時代、そしてローマ帝国の衰退後、6世紀にはキリスト教国の支配下に置かれました。

8世紀になるとイスラム教徒ムーア人が築いた王朝の都となり、その後10世紀イスラム、カリフ王国の時代に最盛期を迎えます。

現在のスペイン、アンダルシア地方の中心部、グアダルキビル川の中流にある古都で、はじめイベリア半島に進出したローマ人の都市として作られた。


コルドバの街はその歴史の影響を受け、イスラム教、キリスト教、ユダヤ教の3つの宗教、文化が入り混じった複雑で独特の景観を今に残している。


コルドバ歴史地区は、1984年に世界遺産に登録され、1994年に内容が変更され、メスキータやローマ橋などの建造物とユダ人街が登録されています。

メスキータとは、イスラム教徒の礼拝所「モスク」を意味し、8〜11世紀にかけて建てられ、13世紀の「レコンキスタ」の後はキリスト教の礼拝堂として使われてきました。

レコンキスタは718年から1492年までに行われた、複数のキリスト教国家によるイベリア半島の再征服活動の総称で、約800年間、1492年のグラナダ陥落によるナスル朝滅亡で終わる。


✿パティオ祭り
スペインコルドバ













金曜日, 11月 16, 2018

ゼラニウム No,43

ゼラニウム

フウロソウ科  宿根草
別名=テンジクアオイ

花言葉=愛情

ある程度の暖かさがあれば、毎年一年中花が楽しめます。

育てやすく、寄せ植えにも最適。


                     「品種名=桜々」

日当たりがよく乾燥気味の場所に植え付けます。

酸性土壌の場合は、石灰で十分に中和してから堆肥、腐葉土を施して植え付けます。

強い霜が降りる寒冷地では、鉢植えにし、冬場は室内に取り込めるようにします。

鉢植えは赤玉土小粒5、腐葉土2、パーライト2、堆肥1の配合土に苦土石灰と元肥を加えて植え付けます。

鹿沼土はゼラニウムにはよくありません、混ぜないようにしましょう。

✻鹿沼土は肥料を捕まえてしまうことで、土のpHに敏感な植物には向きません。

また、コガネムシの発生が気になる場合は、粒剤の薬剤を混ぜて植えると予防できるでしょう。


水やり、肥料
乾燥には強い為、土の表土が乾いてから水を与えます。

水を与え過ぎると根腐れを起こしやすく、茎(花茎)ばかりが伸びてしまいます。

肥料切れすると花芽がなかなか付かず、花が咲かなくなります。

こまめにバランスの良い液肥を、二週間に1回程度与えます。

夏場は高温多湿になりやすいので控えめにし、置場所を考えて育てましょう。

★窒素分の多いものを与えると、葉色が悪くなり、花が咲きにくくなります。

◉開花中はこまめに花柄を整理します。

開ききった花を摘むと、また次の花が付きます。



◆害虫
アブラムシやハダニが発生することがあります。

発見次第、水で流すか、殺虫剤で駆除。

ヨトウムシは補殺するか殺虫剤。

被害が深刻なのが、コガネムシの幼虫です。



土の中で根を食いつくします。

食害されていてもなかなか気づきません。

定期的に、株がぐらぐらと動かないか確かめる事が重要です。

根を食べつくしても茎まで食べはじめてしまいます。


コガネムシの食害で根がない


写真は食害されたゼラニウムで、全く根がない状態です。

この状態でもゼラニウムは復活します。

浅い鉢に、出来れば素焼きの鉢に植え付けてあげましょう。

挿し木をした後の管理と同じような状態で育てます。


                                (A)

◉(A)は4号の浅い素焼き鉢に植えた状態です。

水やりをうまく調整しながら管理しましょう。

◉育てる管理ポイント
長雨が苦手ですので、長雨が続く時には、雨が当たらない場所に移動してあげましょう。

長雨に放置すると、根腐れの原因にもなります。

生育が弱って花が咲きにくくなります。

草丈の約半分の場所で切り戻ししてください。

また、直射日光を避け半日陰の場所で管理すると良いです。

★冬は伸びすぎたところを切り戻し、株の姿を整えます。

やや寒さに弱いので、3℃以上の気温が必要です。

庭植えにしている場合は、防寒をするか、鉢に植え替えて室内て管理してあげるのが理想です。

◆鉢植えは、鉢の中がすぐに根でいっぱいになり、水はけが悪くなってしまいます。

生育が悪くなるので、毎年、一回り大きな鉢に植え替えるか、株の大きさ、根の状態をみて小さい鉢がいいかを選択しましょう。

根が少ないのに、大きな鉢に植え替えてしまうと、なかなか土が乾かない状態が長く続くことで、成長しきれずに根腐れを起こし、やがて枯れてしまいます。