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月曜日, 1月 25, 2021

樹木による炭酸ガスの吸収と貯蔵 No,353

 地球温暖化緩和に役立つ樹木

近年世界的に問題になっている、地球温暖化に繋がるとされる石油や石炭などの、いわゆる化石燃料を燃やすことによって発生する。


大気中の炭酸ガス(CO2)排出量は現在も増え続けています。


樹木は太陽のエネルギーを利用し、光合成という作用によって、水や炭酸ガスから糖を合成するという、素晴らしい能力を持っています。


植物が炭酸ガスを吸収するという事は、理解できると思いますが、炭酸ガスを貯蔵することはどういうことなのでしょうか。


それは、樹木によって吸収された、炭酸ガスは糖に変えられ、更に木材を構成する成分である「セルロース」などに作り変えられて、最終的に木材という形で貯蔵されると言う事である。


樹木が草花と大きく異る点は、木材を生産することにあります。


樹木の寿命は長い事、木材として長期に渡り使用される事、これが炭酸ガスの貯蔵という意味において重要なのです。


草花も樹木同様に一時的には、炭酸ガスを吸収し、貯蔵しますが枯れると微生物にすぐに分解されます。


最終的には水や炭酸ガスになって、再び大気中に放出されてしまいます。


しかし樹木は、成長している間はもちろんですが、木材になってからも腐朽、或いは焼却されない限り、炭酸ガスの貯蔵庫としての機能を、持ち続けます。


紙の主原料も木材から取ったセルロースですから、紙も重要な炭酸ガスの貯蔵庫なのです。


関連参考ブログNo,9

植物の大気吸収のメカニズム