樹木の一年の活動
樹木の手入れを正しく行うためには、樹木の一年間の活動を知っておく必要があります。
樹木の種類により、年間の活動には違いがありますが、基本的な活動パターンは大まかに言って以下のようなものです。
◉冬(12月~2月)
ほとんどの樹は休眠しています。
この時期に、寒肥を与えます。
この時期の栄養の基になる養分は前年に貯えたものです。
その後、一年間の活動の基になります。
鶏糞、油粕、完熟堆肥、化成肥料、などその他
◉早春(2月~3月)
根が活動を再開し、地中の水分を吸い上げます。この時期に樹木に耳を当てると、樹液の流れる音が聞こえます。
◉春(3月~4月)
新芽が活動を再開し、枝や葉が生長します。この時期の栄養の基になる養分は前年に貯えたものです。
◉初夏(4月~6月)
枝の伸びが活発になり、最も葉の茂る時期です。(一次生長期)
この時期に寒肥の効果が出てきます。
◉夏(7~9月)
光合成を盛んに行い、翌年のために栄養を貯えます。この時期に生長は一時休止します。
また、花芽が分化するのもこの時期です。
◉秋(9~11月)
再び、生長を開始します。この時期には枝や幹を太くして、樹勢を充実するように生長します。(二次生長期)
また、花芽の形成が進み、葉芽と区別が出来るようになります。