緑のお医者の徒然植物記

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日曜日, 9月 13, 2020

コノテガシワ No,271

コノテガシワ ヒノキ科 常緑針葉樹

別名=ハリギ (児ノ手柏、側柏)
原産地=中国北、西部

枝葉が子どもの手のひらのように広がるので、児の手柏=「コノテガシワ」と名付けられた。

成長はやや遅く、特別手をかけなくても自然に樹形は広円錐形に整っていく。

刈り込みにも強く、単植えもよし、列植したり生け垣、芝庭、洋風建築にもよく似合う。

適度に湿気を含んだ肥沃な土壌が適している。

日当たりが良いことが大切です。

◉植え付け
真夏と真冬を除いていつでもできますが、3月から4月と9月から10月が適期です。

土質はあまり選びませんが、肥沃な土質にこしたことはありません。

基本的には、堆肥や腐葉土をすき込み、肥料が根に直接触れないようにして、鶏ふんを少量埋め込みます。




◉肥料
(2月と9月に与える)
2月に油粕、鶏ふん、牛ふん、化成肥料などを施す。

肥料の与え過ぎに注意する植物です。


◉せん定
(6月中旬から7月)(9月中旬から11月)

群植してある場合は、お互いに枝葉が触れ合うようになってきた時などに、全体を刈り込んで形を整えます。

また、枝葉が繁りすぎて見苦しくなってきた時には、間引くように枝葉を切ると、風通しもよくなり木のためにもよくなります。

枝や葉が混み合ったまま放置すると、通風や日照が悪くなり、病害虫発生の原因になります。

病害虫はムレたような状態を好むので、せん定はそのような状態をなくすためにも行います。

コノテガシワは、冬期雪によって枝が割れる事があるので、雪の降る地方では、幹をヒモで縛っておくようにしましょう。

◆害虫
カイガラムシ、アブラムシ、ハダニ

夏の高温期に強い乾燥と、水不足で株全体に勢いがなく葉色が変色したり、新芽の成長が鈍くなったりします。

予防として、春から秋の間にケルセン乳剤、オルトラン水和剤1000倍液を、1ヶ月に2回程度葉や幹を中心に散布します。

★殖やし方
実生は3月から4月
挿し木は6月から7月に行う。

◆園芸品種
✻細かい葉を持つクワビャクダン

✻主幹がなくて株立ちをするセンジュ

✻単幹で直立するタチコノテガシワ
枝が下に垂れるイトスギなどがある。


◉コノテガシワを含むコニファーの仲間

コニファーとはマツ科、スギ科、ヒノキ科、イチイ科、マキ科などの針葉樹類の総称。

外国産の樹種に人気があり、小型で樹形や葉に特徴のある美しいものが多い。

針葉樹類の特徴は寒さに強く、夏の暑さに弱いものが多く、種類により立性、ほふく性、円錐形、玉形など自然に形を整えていくものが多い。

これらの種は、全般に根が貧弱で小苗のうちは植え替えや移植ができますが、根回りをきちとしないと大株の植え替えは難しい。

土質は排水のよい砂質壌土で、日光のよく当たる場所を好みます。

肥料はあまり多く必要としないので、鶏ふんや油粕に少量の骨粉を混ぜ、2月から4月頃に株まわりを掘って埋め込む程度で十分です。

病害虫はは、定期的な殺菌剤、殺虫剤散布程度でよい。