緑のお医者の徒然植物記

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ラベル #ネコヤナギ、#種間雑種、#タニガワヤナギ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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月曜日, 3月 29, 2021

ネコヤナギ No,419

 ネコヤナギ      ヤナギ科 ヤナギ属

別名=タニガワヤナギ  猫柳  落葉低木

北海道、本州、四国、九州、ウスリー、朝鮮半島、中国東北部
に分布する。

ふっくらとした花穂を、猫の尻尾に例えて名付けられたと言われている。

各地方にコロコロ、チンコロ、ネコニャンニャンなど猫や犬に例えた可愛らしい方言名がある。

山野の水辺に最も普通に見ることができる柳で、小川から渓流まで様々な環境の水辺に生えることが多い。

ヤナギ科の植物はすべて雌雄異株で、雄株と雌株があり、それぞれに雄花と雌花を咲かせます。

ネコヤナギには、枝が立つ株立性(直立)と這う匍匐性(ほふくせい)のものがあります。

直立するものは高さ3㍍程になる。

特に土質は選ばず、どんな所でも比較的容易に育つが、湿地を好むことから乾燥を嫌う。





✫開花

2月から3月頃に白い絹毛を密生した花穂をつける。
雄花は黄色、雌花は白色

ヤマナラシ属、ケショウヤナギ属以外はすべて虫媒花で、花に腺体がある。

花が咲き、散ったあとから葉がでてくる。
種類によって葉の展開時期が異なる。

✻種類

クロメヤナギ(花穂毛が黒)、マガタマヤナギ(葉が巻く)
フイリネコヤナギなど数多くの種類がある。

ヤナギ科は世界に4属550種ほどあり、✫種間雑種が非常に多い。

✫種間雑種
種とは形態や生態が似通った一群を種という。
種と他の種は原則として交雑できないとされるが、しかし同属の種の組合せ(交雑)によって雑種ができる場合がある。


✪せん定

3月頃、開花後に強剪定しても良いので、高さを保つように徒長枝は6月に半分から3分の2、切り落とします。

✻肥料

よく育つが2月から3月頃に少量の有機肥料を施す。
与え過ぎると枝が伸び過ぎるので控えめにします。

✣病気

ウドン粉病が発生する事がある。
発生初期にベンレート水和剤を散布する。


ネコヤナギは庭に植えてはいけない?
ネコヤナギはあの世とこの世を繋ぐと言う事で「縁起でもない」とされている。

庭に植えることで、霊界への入り口を作ってしまうからとする迷信的な事が言われています。

昔、柳の枝でお盆に使うお箸を作っていたとされる事にも関係するのだろう。

柳の木の向こうにはあの世があったとされる。

庭に植えてはいけないとされる樹木には、竹のように地下茎根で殖える植物、ゆずのように強いトゲがある木、高木と呼ばれ大木になる樹木、桜のように虫を呼び寄せる花木、アイビー(ヘデラ)のようなツル性植物などありますが、つまり、管理が大変である事や育てる上で殖え過ぎたりして、手がつけられない状態になってしまうからではないだろうか。

管理が出来ない人にしてみれば、庭に何かを植えたとしても、管理できないので植えたいと思わない。

植えてはいけない、縁起のない悪い木になってしまいます。

風水や家相方位学を除けば、そういう事になるのではないでしょうか。