カエンタケ猛毒キノコ(殺人キノコ)
全国各地で毒キノコによる食中毒が発生する時期です。
カエンタケは、ボタンタケ科トリコデルマ属に属する子嚢菌の一種。
燃え上がる炎のような形をした姿で、非常に強い毒を持つ猛毒キノコである。
カエンタケは、赤やオレンジががった色が特徴。
棒状で、大きいものは手の指のような形になることもある。
土の中から一部が出た状態で群生することが多い。
誤って食べてしまうと死に至るほどの大変危険なキノコで、内臓が破裂し、汚物を垂れ流して最悪そのような姿で死んでしまった実例がある。
食後30分ほどから、発熱や悪寒、嘔吐、下痢、腹痛、手足のしびれとともに全身麻痺の症状を起こす。
致死量はわずか「3㌘」と言われている。
初夏から秋にかけて、コナラなどの樹木の立ち枯れした木の根元や、倒木して埋もれた枯れ木などに発生が見られる。
通常の猛毒キノコは、触るだけでは何の症状も起こらないとされているが、カエンタケは強くつかむと出てくる汁に触れてしまうと、皮膚に強い炎症を引き起こしてしまう。
特に、素手で触ることは絶対やめましょう。
触ると皮膚が炎症を起こし、食ベると発熱や嘔吐(おうと)、手足の痺れるなどの症状が表れる。
消化器不全や脳神経障害を起こすことがあり、薬効があると勘違いしてお酒に浸したものを飲んで死亡した例もある。
カエンタケの毒は、かつて世界中で中毒を起こし、輸入作物など厳重な検査を行っていた。
無毒で形がよく似たキノコ(ベニナギナタタケ)もあるが、判別できない場合は絶対触らないことです。
★ベニナギナタタケは、毒はなく食べることは出来ると言われていますが、美味しくないので一般的には食用のキノコとして分類されていないようである。
カエンタケは山野だけにあるものではありません。
生育環境、条件が良ければ身近な公園などでも発生します。
自己処理は危険が伴うので、見つけた場合は保健所に連絡しましょう。
また、地中に埋めたとしてもまた再生してしまいます。
キノコは、西日本を中心に発生量が増加傾向にあるとされ、東北地方でも発生が確認されている。
関東地方周辺でも発見例が多くなっている。
ブナやコナラなどの樹が、枯れ木となった付近に群生することが多く、ナラの樹などの枯れが毒キノコの発生に影響している可能性がある。
山中だけでなく身近な公園などの枯れ木付近でも注意が必要です。
少量程度でも食べてしまうと大人でも死んでしまう最も危険な部類の毒キノコであり、誤って触ってしまったら、なるべく早く石鹸で手を洗ってください。
似ている毒キノコの可能性があるもの、判断ができないものは食べないことです。