緑のお医者の徒然植物記

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ラベル #バラの手入れ、#咲き柄摘み#バラのピンチ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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木曜日, 8月 05, 2021

8月のバラの手入れ No,534

 8月は酷暑、熱帯的な気候が続く季節です。

暑さが特別苦手なバラもあり、葉は巻き上がって茎は真っ黒になり、息も絶え絶えの様子ですが、秋には息を吹き返します。


   「アンネのバラ8月5日撮影」

1'咲きがら摘み

フロリバンダは依然としてそこそこの花を咲かせ、ハイブリットティーはますます貧弱となります。

夏に花を咲かせると、株が疲れると言われますが、実際は咲かせても影響はないようです。

3日に一度の咲きがら摘みを続けます。


2'シュートの処理

シュートの発生は少なくなりますが、見つけたらピンチします。

つるバラ、シュラブも7月に準じます。

3'病害虫の防除

8月になるとうどん粉病は増殖適温を超えますが、沈静化します。

黒点病も高温に加え、雨が降らないので一休みします。

ハダニは暑さと乾燥に強いので注意が必要ですが、心配なければ薬剤の定期散布は少し間隔を空けても良いでしょう。

4'施肥

夏の元肥がまだなら上旬には済ませるようにします。

鉢植えにはこれまで同様に置き肥と液肥を続けます。

5'水やり

庭植えのものには不要ですが、どうしても気になる場合は、回数は少なくてもやる時にはかなり深い所へ浸透するようたっぷり与えます。

少量の水や打ち水程度は逆によくありません。

6'夏のせん定

ブッシュ系は遅咲きのものから月末に始めてもよいでしょう。

早咲きのものは9月上旬頃に行います。

6月に出た2番花の中程、新しいシュートはピンチして分かれた枝の中程で切ります。

つるバラやシュラブは咲きがら摘み程度に止めます。


    「アンネのバラ4月12日撮影」


7'台風対策

早めの対策として支柱を立てるなどし、固定します。

鉢植えの場合は特に、台風対策を忘れないようにしましょう。





月曜日, 5月 31, 2021

6月のバラの手入れ No,482

 バラ 6月の手入れ

6月は梅雨入りの時期です。
地域によっては5月中に梅雨入りする所もあるでしょう。

咲き終えたバラも多くなって淋しくなりますが、品種によっては花を咲かせ始める種もあります。

⑴咲き柄摘み

咲いた分だけ咲き柄を摘みますがヒップ(果実)をつけると、四季咲きのバラは途端に生育が鈍り、花をつけなくなるのでこまめに摘み取りましょう。

一季咲きのつるバラの場合は、逆にヒップをつけさせて茂り過ぎや伸びを抑制します。


⑵シュートの処理

開花が終わる頃にはシュートの発生が本格化してきます。

株元から伸びた若枝を「ベルサルシュート」枝の途中から伸びた若枝を「サイドシュート」と呼びます。


                         「伸びだしたシュート」

シュートを見つけたらピンチ(芯止め)します。
ピンチ後に出た枝につく花は咲かせても構いません。

つるバラのシュートは太過ぎると誘引がしにくくなるので、1㍍くらいの所でピンチし、そこから2本に枝分かれさせると扱いやすくなります。

また、かなり伸びたら支柱やフェンスに数本ずつ軽く結束します。

成長期のバラは根からどんどん養分や水を吸い上げ、枝先へと送っていきます。

花柄摘みをする事で、養分や水分の行き場を求めて伸びてくるのがシュートです。

シュートは株を大きくし、花数を増やすためには大切な枝ですが、養分や水分がシュートに集中するため、他の枝の生育を抑えてしまいます。


その結果、芽吹きや樹形が乱れて枯れてしまう場合もあるので、株全体のバランスを考え、花後の切り戻しは少し深めに樹形が整う様にせん定することが重要です。

そうする事で、すべての枝の勢いも平均化されて養分が行き渡り、日光も全体に当たるようになり、花芽も多くつき樹形も良くなります。

シュラブのシュートはホウキ状に咲かせても良いでしょう。

シュラブはブッシュとクライマーの中間的なもので、やや高性になるものや半つる性になるものです。

花が終わったら、下の枝2本を残して、上を切り取ります。

⑶病害虫の防除

うどん粉病の発生が盛んになり、黒星病(黒点病)も出始めます。




早い所ではすでに病気が発生しています。


黒星病(黒点病)

見つけ次第サプロールなどEBI剤を散布して広がるのを阻止します。

病気発生時期に複数の殺菌剤、できれば3種類以上を取り揃えて、症状の発生前から計画的に散布します。

地面に近い下葉の辺りから発生する事が多いが、つるバラなどでは高い部分でも発生が見られる。

雨の跳ね返りで、土中のカビの仲間の胞子がつくことで発生する。
株元にマルチングすることで予防すると効果的です。

主な薬剤はトップジンMゾル、サプロール、ダコニールなど

その他に、バラのうどん粉病と黒星病の予防と治療に、マイローズ殺菌スプレーやバラの害虫と病気に使用するベニカXファインエアゾールなどもある。

また、ハダニの発生が日増しに激しくなるので、定期散布に殺ダニ剤を追加して常用します。

雨が多い時期での薬剤散布は悩むところです。

この時期は雨の合間に散布することが多くなりますが、散布した薬液が乾いていれば雨が降っても大丈夫です。

雨の後でも葉面が乾けば散布しても大丈夫です。

雨で伝播する黒点病には雨の前後の散布は効果的です。


下旬頃にはカミキリムシが飛来して産卵を始めるので、モスピランなどのネオニコチノイド系かスプラサイドなどの、成虫に効果のある殺虫剤に切り替えます。

⑷新苗の植え付け

植え付けはできるだけ上旬には終えるようにしましょう。

4月に植えた新苗はかなり育ってきているので、鉢裏から白根が見えたら鉢を2サイズ大きなものに替えます。

⑸施肥

花後のお礼肥(追肥)として、化成肥料を一株当たり50g程度与えることもありますが、必ず与えなければならないものではありません。

樹勢を見ながら与えるとよいでしょう。

鉢植えのものには、これまで通り置き肥と液肥を続けます。

⑹水やり

この時期、鉢植えは株が茂っているので雨が降っても、葉を伝わって外に流れてしまい鉢の中に水が入りません。

雨が降ったとしても油断していると、晴れてからぐったりしているのを見て、慌てて水やりをする事になります。

雨が降った日でもその日だけ水やりは、お休み程度に考えましょう。


⑺除草

雑草もどんどん増えていくので早めに除草します。
病害虫の防除のためにも株元をきれいにしましょう。


⑻梅雨明け後

梅雨が明けたら夏に負けない栽培法に切り替えます。

寄植え鉢や2重鉢、庭植えの場合は周囲の植栽を工夫して夏バテから守りましょう。

多肥性の植物が近くにある場合、バラの肥料を横取りされる場合もあるので注意しましょう。











月曜日, 5月 24, 2021

バラ 「全般」No,475

 バラ バラ科   双子葉植物

バラには数多くの園芸品種があり、特に花の色や形は多種多様ですが、分類学上は全て同じ科、同じ属に含まれます。

植物の進化の過程で見るとバラ科は、最初に発芽する子葉が2枚の種子植物(双子葉植物)の中では、中間的な位置を占めます。

双子葉植物で最も原始的な科目はモクレン科で、最も進化した科目はキク科です。





バラ科の植物の特徴

バラ科の植物は、花弁と萼(がく)がそれぞれ5枚あり、雄しべは多数、雌しべは1本から多数あるものまであります。

これらの特徴は他の科でも見られますが、バラ科が他の科と大きく異なるのは、✣花床が肥大し筒状または盃状になり、その上部の縁に花弁と萼が同心円状に付着していることです。

この花床の肥大の仕方はバラ科の中でも植物の種類により異なります。

✣花床(かしょう)とは、花托(かたく)ともいい、花柄の末端にある花弁やがくなどの付着する部分のこと。




生育環境

日当たりがよく、風通しの良いところが適します。
日陰での栽培は難しい、西日の当たる場所もよくありません。

乾燥を嫌うので真夏と冬は株元をマルチングします。

どんな土壌でも育ちますが、土質には敏感です。

排水、保水ともよく腐植質に富んだ土で、やや粘土質の方が適します。


肥料(施肥)

バラの土と肥料は、かなり株の生育に微妙に現れてきますので、冬期の元肥をきちんと行う事が重要です。

元肥は長期間肥効が持続するよう、有機質肥料を主体にします。

冬の休眠期は有機質と合わせて、ある程度の深さに耕しながら施します。

夏は生長期ですので、根を傷めないように株周りにばら撒き、表土と軽くかき混ぜておきます。

バラは四季咲き性のものが多く、常に伸長する枝梢(ししょう)に花芽を作り、秋遅くまで花を咲かせます。

バラは他の花木より栄養を多く必要とします。
肥料は油かす、魚粉、家畜の糞尿などの有機質なものと、化学肥料や化成肥料などの無機質なものがあります。

肥料の3要素と呼ばれるチッ素、リン酸、カリはそれぞれ単独に働くのではなくバランスが大切です。

3要素の他にある程度の量を必要とする中要素と言うべきものに、カルシウムとマグネシウムがあり、不足しないように補給する必要があります。

カルシウムは細胞膜を作るのに関係しています。

また、生理作用を助け、物質代謝の結果、できる有機酸を中和します。

マグネシウムは葉緑素の生成に必要であり、リンの移動を助ける生理作用や脂肪の生成にも関係しています。

バラは一年に一回、冬の元肥を与える時に、苦土石灰を植えてある株の周り全面に撒いて、一緒に耕せば足りるでしょう。

その他にごく少量の植物の生長に不可欠な元素として硫黄(s)鉄(Fe)ホウ素(B)マンガン(Mn)モリブデン(Mo)などがあり、微量要素と言われています。

ただし、これらは有機物や特に有機質肥料、骨粉や油かすなどには十分含まれているので、有機質肥料を使う限り不足の心配はありません。


家庭の庭に植えているバラには、どれだけの肥料が必要かと言うデータは残念ながらありません。

肥料は少なければ生育が悪く、多過ぎれば生育に支障をきたします。

そのような与え方を続けていると、土に蓄積されて植物が育たなくなります。

バラの切り花栽培では、施肥量の研究があり、一株のバラが一年間に必要とするチッ素の量はおよそ30gで、チッ素、リン酸、カリの比率は1:3:1が望ましいとされています。

このデータが、庭植えのバラに当てはまると言う裏付けはありませんが、目安としては貴重な参考値です。

実際にこの量を与えて毎年満足な結果を得ているとの報告まあります。



施肥の目安として、1月から2月に完熟堆肥に鶏糞を混ぜ、少量の過燐酸石灰(100〜200g)と硫酸カリ(100〜200g)を加えて株周りに穴を掘って埋め込みます。


追肥は、5月と8月に鶏糞(200〜300g)に油かす(100〜200g)を混ぜ、少量の化成肥料を加えばら撒きし軽く土をかけます。

追肥ては、植物の生長に応じて与える肥料で、速攻性の化学肥料が主体となります。

与え方は株元にばら撒くか、水に薄めて液肥としたものを施します。

庭植えの場合、元肥をしっかり行っていれば追肥はそれ程重要ではないでしょう。

鉢植えの場合は鉢土に肥料を混ぜないので、生長が始まる3月から秋の開花前まで有機質主体の配合肥料を置き肥とし、化学肥料の液肥と並行して与えます。


せん定  5月花後、夏、秋の花後、12月から1月のせん定

花芽分化期4月上旬〜9月下旬頃
バラは萌芽力が強いので、せん定は楽に行なえます。

古い枝を積極的にせん定すると芽が多くつきます。

夏のせん定    (関東地方以西の場合)

主として四季咲き性が対象で8月から9月までに行います。

涼しい時期になって行くので遅れないように注意しましょう。

生育期なのであまり強く切れませんが、春のせん定と違って切る時期を変えることによって開花時期を調節できます。

秋のせん定と言われることもありますが、この時期はまだ残暑が厳しく、気温は真夏並みです。
秋の花のために行うせん定なので夏のせん定と呼ぶのが妥当でしょう。

冬と違って生育期なので葉が茂って骨格が見えにくいので、樹高を詰めることを先行します。

冬と同様、新しく発生したシュートと春に開花した枝幹ではやり方が異なります。




一季咲きのものは秋には花が咲かないので、細枝や枯れた幹を取り除き透かしてやりますが、冬に切ってしまう古い幹をこの時期にもとから取り除き、密度を避けてやれば病害虫の発生を軽減できます。

新しいシュート

シュート·ピンチとは、新しく伸びた枝(シュート)の先端につぼみが見えた頃、指で先端を摘み取ってシュートの生長を止めて充実を図ることです。

例外的につるバラでも、シュートが太くなり過ぎるのを防ぐために行うことがあります。

ピンチ処理をして枝分かれをさせたシュートでは、分かれた枝2本とも分かれた部分から葉を3〜4枚残したところで切ります。

ピンチをしなかったシュートはホウキ状に枝が出てしまっているので、下の枝を2本残し、杖の枝を切り取ります。

残した2本は同様に葉を3〜4本つけた長さで切ります。

春に開花した枝幹は2番花をつけた枝を3〜4枚の葉を残して切ります。


なお、この夏のせん定は日本特有の行いで、緯度が高く冷涼な気候の欧米では咲き柄摘みか軽い枝の整理にとどめているようです。


冬のせん定 12月から3月上旬     (関東地方以西の場合)

バラが活動を停止している休眠期なので一年に一回、強くせん定出来る時期です。

全てのタイプのバラについて密度、高さともバッサリと調整する。

時期の幅は広く、春の開花時期も変わりません。

バラの芽は2月中旬頃になると膨らんできますが、膨らんでこないと芽が見にくいので、2月下旬から3月上旬がせん定の適期です。

本質的には気温の低い休眠期に春の花ために行うものなので、冬のせん定と呼ぶのが妥当でしょう。


枝を切る位置は残す芽のすぐ上で切り(5〜10㍉)芽のない部分をなるべく短くします。

長いと見苦しいうえに先端から枯れ込んでくるからです。

太いシュートや幹も同様で、枝が出たところより上に不要な部分があったら、せん定の際に切りと取ります。

切り口は斜めに切るのではなく枝に対して直角になるように切るべです。

枯れた幹、弱った幹、古い幹を元から切り取ります。
残すべきシュートの数を制限します。

シュートの数が多過ぎると混み合うばかりで、しっかり花をつけることができなくなるので株の勢いや大きさに応じて、3〜4本、5〜6本を残すようにします。


その際には、元気のあるよい枝、若い枝を選んで残します。
尚、ミニチュアなどは多めに枝を残します。

更に昨年開花した幹で同じ場所から2本以上の枝が出ている場合は、枝の勢いや向きを考えて一本を残し、あとは切り取ります。

昨年新しいシュートが出なかった株はやむを得ないので古い幹を残しますが、古くなったものは数が減っても切ることになります。



つるバラの冬せん定、誘引

つるバラは原則的には今までの誘引をすべて取り外し、一からやり直します。

この作業をしないと頂芽優勢で上部だけが繁茂し、風で倒れやすくなるばかりか、新しいシュートが出にくくなります。

なお、バラの本にはつるバラはせん定、誘引は年末までに済ませる。

遅くなると幹が裂けやすく、膨らみかけた芽を欠きやすいと書いてあるものが多いが、避けやすいのはバラの品種の特徴であり、早めにやっても裂ける品種は裂ける傾向があります。

芽が欠けても替わりの芽が伸びてくるので、花数が特別減ることはありません。

遅くなっても3月上旬までに行えばよく、また一からやり直す事は必要です。

古い幹から(シュロ縄で結束)誘引していき、誘引する時には少なくとも45度以下に寝かせた角度でないと、頂芽優勢で先端の芽だけが伸長して花数がぐっと減ることになります。

幹の間隔は20cmはあけ、幹は誘引しながら先端を30cmほどカットします。

古い幹を利用するする時は開花枝を2〜3芽残して切り詰めます。

細枝を下部に配置すると開花時に、下から上まで花で覆うことができるでしょう。


一季咲きの品種は春まで花が咲かないので、新しいシュートが発生した数に応じて古い幹元から取り除いて、茂りすぎないようにすれば、病害虫の発生も軽減できることにもなるでしょう。


新しいシュートの生育具合を見ながら随時行いますが、新しいシュートは寝かせる側枝が多数発生し、また途中で折れないように随時長い支柱に数本ずつまとめて軽く結束します。


バラ特有の土壌と肥料について

田土の深土をベースに関東地方の場合は、これに山土か赤土を2割加え牛糞を多く鶏ふん、米ぬか、もみ殻くん炭、堆肥または腐葉土を交互に土に混ぜ、積み重ねて1年以上かけて作るバラ特有の土壌。

苗の植え付けの時に化成肥料を加えて使用するのが理想的で、鉢植えの場合にも利用できる。

植え付けの時期

11月から12月と2月から3月はじめまでで、寒い地方では春に行います。




バラの薬剤散布

治療と予防
バラは病害虫が多いので、定期的に薬剤を散布し予防します。

春から秋にかけては1ヶ月に1〜2回殺虫剤、殺菌剤を散布します。

✫殺虫剤=スミチオン、オルトラン水和剤など
✫殺菌剤=サプロール乳剤、ベンレート水和剤など

冬期の12月から2月頃に冬期使用限定の石灰硫黄合剤を月に2〜3回散布。

✿ポイント

定期的に薬剤を散布する事が必要であるので、薬剤散布の年間スケジュールを立てて計画的に防除!


✣病気
黒星病、うどん粉病にはサプロール乳剤の散布
この薬剤は葉やはなを汚さない。

✻灰色かび病
ツボミや花に発生
早めにベンレート1000倍液を月に2回程度散布。


害虫

✣バラクキバチ
5月から6月頃、成虫が新梢部に産卵するために傷をつける。

このため、新梢部は急に萎れやがて傷口の部分で折れてしまう。
被害を受けた部分は除去して処分する。

✫マメコガネ
バラの花はよく被害にあう。
見つけ次第捕殺、大量に発生した時はデナポン、ディプテレックスを散布。

✻チョウレンジ
ハチ類の幼虫
夏から秋にかけて多く発生する。
種類により発生回数が多少異なる。

✫対策
捕殺する。
アセフェート、マラソンや殺虫用のスプレーなど、なるべぬ早い時期に見つけて、駆除することが一番の予防。


✣ゴマダラカミキリムシ
捕殺する。
サッチューコートS(樹幹散布剤)などを塗布して防ぎます。

✫クロケシツブチョッキリ
発生時期は毎年同じ頃、4月から7月頃まで発生する。

新梢に傷をつけて産卵するために、新梢が萎れて数日後には褐色に変わり枯れる。

成虫を探して捕殺できるが素早く落下して逃げたりする。
発生が多い時には薬剤散布する。

被害が毎年出る時は予防殺虫剤を散布する。

スミチオン、ディプテレックス、オルトラン、他

バラの新規情報

室内にある鉢植えのバラに、根元から上向きに光を当てることで花が長持ちし、バラが美しく保てることが判明した。

下葉の葉は、上から照明を当てる時以上に活性化する事も分かった。

この事を利用して、鉢植えの花を照らし、リハビリ施設や病院などで人々の心を明るく、癒やすことが出来るのではないかと考えられます。



✿バラ関連記事
#バラ

◆根頭癌腫病についての記載はNo,524
「根頭癌腫病について」を参照






金曜日, 5月 07, 2021

バラ🌹の手入れ(5月) No458

 5月のバラの手入れ

5月はバラのシーズン到来として、早いものはゴールデンウィーク明け前からすでに咲き始め、中旬頃にはピークを迎える品種もあります。


⑴摘蕾

ゴールデンウィーク後くらいまで4月同様に、ハイブリッドティー(HT)の摘蕾を続けます。


⑵咲き柄摘み(花柄摘み)

春の開花期は気温が高いため咲き急ぎ、一輪の花の寿命は開き始めて7日くらいですので、中旬から下旬には咲き柄摘みに追われることになります。

咲き柄を残しておくと見苦しい上に、結実して栄養を浪費します。

その上灰色カビ病(ボトリチス)の温床になります。

切るときは5枚葉のすが上で切るか、葉が十分あれば5枚葉を1枚つけて切ります。


✿咲き柄摘み

ハイブリッドティーの場合


5枚葉をつけて(B)の位置で切る。
株に葉が少ない時は、最初の5枚葉の上(A)の位置で切る。


✿フロリバンダ、ミニチュアの場合



花の終わった部分から順に摘み、最後の花が終わったら、開花枝の出ていない5枚葉の上の位置で切る。


⑶病害虫の防除

薬剤の定期散布を続けます。
花が可哀想そうだから、花や葉が汚れると言って開花期に散布しない人もいますが、この時期は病害虫にとっても繁殖に絶好の条件が揃っているので、薬剤散布が重要と言えます。

最近の農薬は花や葉を汚さないのできちんと散布しましょう。

ペットにも安全なものになっていると言えると思いますが、アレルギーを持つペットもいるので、用心のためにも薬剤散布には注意した方が良いと思います。

また、中旬頃からはハダニ対策を忘れずに行います。

⑷新苗の植え付け

新苗は花だけでなく、樹勢を確認して購入することが大切です。

植え付けは花を咲かせないように蕾を摘んで肥培すれば、秋には一人前の花を見ることができます。

特につるバラは新苗を秋まで育てると、シュートが2〜3本出てかなり伸び、翌春には数多くの花を見る事が出来るでしょう。


⑸シュートの処理

開花をしながらシュートも出始めます。



30cmくらい伸びた所で、新梢の先端を指先で✫ピンチするのがコツです。

✫ピンチ(摘心、芯止め)
ピンチは年に何度も花を咲かせる四季咲きバラで行われる作業で、一季咲きのバラやつるバラでは基本的に行いません。

ピンチは花を咲かせるエネルギーを枝葉の充実を図るために行う作業です。

しかし、新苗を育てる時や弱った株を回復させたい時などでは、花より木の充実を優先させたい時にピンチを行う事があります。

この作業が遅れてしまった場合は、ハサミを使って蕾を切り取ります。


⑹切り花を取るには

咲いた花を切り花として取ることで、この時期に葉を極端に減らす事になれば、生育に悪影響を及ぼす事になります。

なるべく葉を残すよう一株から切る本数を多くしないことが大切です。


✿早く咲いてしまったバラ

5月の上旬にバラが咲くともう咲いたと喜ぶ人が多いのですが、その咲き枝を見るとついている葉の枚数は3〜4枚で節間が詰まっていて花も貧弱です。

つるバラでは枝の先端に見られる現象で、これはつまり出来損ないです。

その様なものを残さないためにせん定が必要です。

残すことはせん定が甘かった事を意味するので、早く咲いたことを単純に喜んではいけません。