緑のお医者の徒然植物記

Translate

緑のお医者の徒然植物記

検索結果

2025/05/31

マリーゴールド種まき育成 No.760

 マリーゴールド

4月9日種まき

2週間程で芽が出てきます。


1カ月後3号ポットに植え付け



その後、花一輪だけ咲くまで育てます。



種まきから約50日で花一輪だけ咲く

鉢植えにする場合は、3株(5号鉢)くらいを一緒に植え付けると良いでしょう。


「4カ月後のマリーゴールド」


★関連ブログ
マリーゴールドNo.480








2025/05/21

平和でこそ自由 No,759

 平和である事が重要


百里平和公園は航空自衛隊百里基地の中にある。

一坪運動の民有地は、およそ1970年代に全国の基地に反対する人々に一坪ずつ所有してもらった、いわゆる一坪地主運動である。


   「百里平和稲荷」

広さ約5000平方メートル、基地に反対する地元の人達が防衛庁に売り渡すことを拒み、この土地が残った。

現在は2018年に設立された一般社団法人「百里の会」が管理、見学を希望する場合は百里の会へ


       

シーサーもないてるさぁ〜

瀬長亀次郎


瀬長亀次郎は、太平洋戦争後のアメリカ合衆国による沖縄統治下において、沖縄人民党を組織し、米国による統治に対する抵抗運動を行った。

返還前の沖縄那覇市長を歴任、元衆議院議員

ジャーナリストとしても知られている。

沖縄の祖国復帰と平和な社会の実現を目指して命がけで闘った人物である。

  「瀬長カメジロー」



不屈館

瀬長亀次郎はどんな障害にあっても、不屈の精神でアメリカ政府に抵抗し、「アメリカが最も恐れた男」として語り継がれています。

不屈館は、瀬長の功績を讃えるための資料館ではなく、彼を愛し支えた民衆の歩みが学べるところです。



平和だからこその自由

憲法フェステバル

憲法記念日は、1947年に日本国憲法が施行された事を記念して制定された国民の祝日で、1948年に制定され毎年5月3日に祝われます。



憲法フェステバルは1987年(昭和62年)の憲法施行40周年を機に第1回が開催され、その後毎年憲法に関するイベントとして定着しました。

チケット収入やカンパによって運営されています。

アンネのバラ





ナチスによるユダヤ人迫害によってこの世を去った、アンネの日記で知られるアンネ・フランク

アンネ・フランクの父親が亡きアンネを想い、育種家に作らせたバラ

アンネ・フランクの形見と名付けられたバラ

アンネのバラは平和のシンボル

1929年6月12日にドイツ(フランクフルト)で生まれたアンネ・フランクは、ナチス政権の迫害を逃れるため、オランダに亡命しました。

アムステルダムの隠れ家で2年間を過ごしました。

そこで世に知られている有名な「アンネの日記」を書きました。

アンネが亡くなった後、父親によって出版されました。


1945年に強制収容所でチフスのため15歳の若さで亡くなりました。


糸数アブチラガマ

沖縄戦の実相を現在に伝える糸数アブチラガマ

太平洋戦争では多くの若者の命が奪われました。




糸数アブチラガマは、沖縄本島南部の南城市にある自然洞窟(ガマ)で、もともとは糸数集落の避難指定豪であった。

戦時中沖縄の人々が戦火の中、生活していた洞窟です。

しかし戦場が北部から南下するにつれて、日本軍の陣地豪や倉庫として使用されるようになり、その後陸軍病院の分室となっていった。

軍医、看護婦、ひめゆり学徒隊が配属され、全長270㍍のガマ内は600人以上の負傷兵で埋め尽くされました。



ガマの中には井戸らしきものがあった。




ひめゆりの塔

ひめゆりの塔は、沖縄戦末期に沖縄陸軍病院第二外科が置かれた豪の跡に立つ慰霊碑です。

現在の沖縄県糸満市にある。



1945年3月から3ヶ月余り、日米両軍は沖縄で住民を巻き込んだ地上戦を繰り広げました。

日本軍は米軍の本土上陸を1日でも遅らせるために、豪に潜んで長期戦に持ち込む持久作戦を採りました。

この作戦が沖縄戦を長引かせることになり、日米の戦死者は20万人以上にのぼりました。

その内の6割に当たる12万人は沖縄県民であった。

日本軍は兵力不足を補うため、沖縄県民を根こそぎ動員したのである。

中等学校や師範学校などの10代の生徒まで戦場に動員したのです。

生徒、教師240名が看護要員として動員され、その内136名が死亡。

動員された2校の愛称が「ひめゆり」であったことから、戦後彼女たちは「ひめゆり学徒隊」と呼ばれるようになりました。

その2校は、那覇市安里にあった「沖縄師範学校女子部」「沖縄県立第一高等女学校」である。







2025/02/01

植物の生理障害原因 No,758

 植物の異常 生理障害

病原菌感染による伝染病

害虫による障害

生理障害


生育環境

気温が高過ぎる

植物は熱帯夜などで気温が高過ぎる状態になると、光合成が低下したり、生育不良を起こしたりする。

休眠状態になったりして枯死する可能性があります。

高温状態が続くと葉の気孔が閉じて、二酸化炭素かを取り込めずに光合成が抑制されます。

また、体内にタンパク質を過剰に作り、生命維持をしようとすると休眠状態に入り、生長を止めてしまいます。

気温が低すぎる

気温が低過ぎると成長が遅くなったり、葉が落ちたり、枯れたり、根腐れや徒長が起きます。

冬のようにとても寒いと、一時的に生長は止まります。

氷点下になると体内に氷ができます。

細胞内の水が凍ってしまうと細胞は死んでしまいます。

細胞内はため込んだ糖類などの濃度が高いため、すぐには凍りません。

多くの植物は先に細胞と細胞の間に氷ができます。


湿度が多過ぎる

湿度が高過ぎると、蒸散が起きにくくなり光合成が抑えられたり、ハダニなどの病害虫が発生する可能性があります。


乾燥し過ぎる

葉がシワシワになったりカラカラに枯れたりする。

水やりを忘れたり、エアコンなどの風で乾燥したりすることが原因で、乾燥し過ぎた植物には腰水や葉水などでたっぷりと水を与えます。

腰水(こしみず)とは、鉢植えやプランターの底に水受けの容器を置いて、鉢底から水分を吸わせる水やりの方法です。

これは、乾燥しやすい時期や外出時など、こまめに水やりができない場合などに行います。


日照が多過ぎる

光合成の効率が低下したり、葉焼けを起こしたりして植物に悪影響を及ぼします。

植物は光を処理しきれず、光損傷や葉焼けを引き起こします。

光が強すぎると飽和状態となり、光合成の効率が低下してしまいます。

植物に光を当て続けると、光酸化的障害やエチレンなどのストレスの原因になるホルモンの生成の引き金になるとされるが、明確な因果関係はほとんど明らかにされていません。


日照が少な過ぎる

日照が不足すると光合成ができない状態になります。

成長が遅くなったり、葉が変色したり、茎や枝が間延びしたりします。

元気がなくなり、最終的に枯死してしまう可能性があります。

しかし、光は必ずしも日光である必要はなく、照明から放出される光でも植物は育つことができます。


風が強すぎる

風が強い状況下では乾燥が進み、植物の細胞よりあ必要以上の水分が失われます。

そのことが植物にストレスを引き起こします。

植物は水不足や感染症、切断などでストレスを受けると、超音波を発することが明らかになっています。

それは、通常の人間の会話とほぼ同じ音量とされていますが、甲高い音、高過ぎて人間には聞こえないと言われています。

霜が降りる

霜が植物に付着して植物を冷やし、生育活動が低下します。

植物が凍結して枯れたりする。

霜害の発生原因は、気温が氷点下になると凍結条件下で、空気中の水蒸気が直接結晶化することで起きる。

新芽や若葉に回復不能の影響がでる。

寒冷地では樹木の幹が凍って割れる。

花芽が凍害で枯れてしまい、花期になっても開花しない。

用土(土壌)

土壌の通気性が悪い

根が酸素不足になり根腐れを起こしたり、生長が抑制されたりする。

通気性の良い資材、川砂、バーミキュライト、バーク堆肥、パーライト、もみ殻など、空気を含んでいる軽い資材を投入する。

雨の多い日本では土壌が酸性になりやすく、根の傷みや養分吸収の妨げなどで生長に影響がでる。


土壌のpHが合わない

植物の種類によってpHは異なりますが、一般的には弱酸性の土壌pH5.5〜6.5が適しています。

植物の中にはアルカリ性の土壌を好む樹木もありめす。

アルカリ性の土壌を好む樹種としてブナやツゲ、ヤマモモなどがありますが、1〜14の値の土壌pHの7が中性、7より小さくなるほど酸性で、7より大きくなるほどアルカリ性となります。

1〜4を酸性/4〜7までを微酸性

水道水は通常5.5〜6.0の微酸性が一般的です。

アルカリ化された砂漠の緑化に使用される樹木は、ギョリュウ属、モクマオウ属、ユーカリノキ属など多くの樹種があります。

pHが高いほど植物はよく成長しますが、高過ぎたり低過ぎても植物は発芽、成長しません。

弱酸性または、弱アルカリ性が最も植物の成長に適しています。

植物を育てるときは、アルカリ性の土や水を使うのが良いとされます。

酸性に傾いている土壌の場合、窒素、リン酸、カリといった三大栄養素や、モリブデンなどの微量要素や土壌栄養があっても、根から栄養分を吸収できなくなります。

マンガンや鉄、銅などは酸性の影響により土壌に溶け出し、植物が摂取過剰症状を引き起こしてしまいます。


管理方法によって起こる生理障害

水やりが多過ぎたり少なすぎたりする。

肥料が多過ぎたり少な過ぎたりする。

植え替え方法の失敗で根詰まりを起こす。


その他

薬害や煙害、有害物質による公害など

葉と葉の接触などで起きる生理障害など


針葉樹の特徴

針葉樹は耐寒性に強く、蒸散作用も相当低くなるものと思われるが、赤外線でも光合成を行います。

面白い能力を持ち、冬は特にこの能力が強くなり北地でも繁茂する。


常緑広葉樹(生理的乾燥)

常緑広葉樹は蒸散量が多いので、表土が深く凍結するような所では生育が不可能です。

土壌水分が存在しても、土壌が凍結していては水分を吸収することができません。

北地で常緑の広葉樹が育たないのは、低温の直接影響もありますが、土壌水分の凍結という間接的な理由があるからです。










2025/01/29

クロマツのみどり摘み No,757

 クロマツのみどり摘み

みどり摘み

針葉樹のせん定は、2月下旬から3月中旬頃に行うことが多いが、マツは新芽が伸びて固まる直前の5月初旬頃に行います。

この時期は新芽が10㌢くらいに伸び、まだ柔らかいので指で折れますが、時期が遅れると硬くなってハサミで切らないと作業が厄介になります。

まつの樹形を維持するために、この新芽を手作業で摘む作業を一般に「みどり摘み」といいます。

クロマツのみどり摘み

みどり摘みに特別な決まりはありませんが、摘まずに放置しておくと間延びしてしまいます。


 「みどり摘みの方法」


通常は、半分くらいの所で摘みますが、長く伸ばしたい部分のみどりは摘まずに残しても構いません。

また、クロマツは樹勢が強いので短めに残し、アカマツは長めに残すようにするのが一般的です。


    
古葉落としの方法/古葉落としの後

ゴヨウマツは新芽の伸びがクロマツやアカマツに比べて鈍いので、わざわざみどり摘みを行う必要はありません。

また、同時に翌年伸びた古葉を半分くらい落として全体をスッキリさせます。









2025/01/27

菌根菌の種類 No,756

 菌根菌(カビ、糸状菌)

真菌は酵母、糸状菌でいわゆるカビ、キノコを含む生物群です。

動物の次に進化した高等な生物と言われています。

真菌類は更に、その菌糸が植物細胞内に侵入するかどうかにより、内生菌根菌、外生菌根菌、疑菌根菌(共生関係の不明瞭なもの)に区分されます。

かつて、VA菌根菌と言われた菌根菌は内生菌根菌に属する。

菌根のできる根はいずれも若い根で、菌糸は表皮から皮層まで侵入し、中心や根の先端には入らない。

全植物の80%以上が何らかの形で真菌類と共生し、菌根を形成していると考えられています。

菌根菌は植物の根に付着し、植物が養分(リン酸など)や水分を吸収するのを助けています。

菌根菌は光合成で作られた糖(炭素化合物)を樹木から貰う代わりに、窒素やリンなど必要な栄養を樹に与えています。

炭素化合物とは、炭素を成分として含む化合物で、有機化合物はすべて炭素化合物です。

炭素化合物には炭素、水素、化合物によっては酸素、窒素やリンなどの「ヘテロ原子」を含む。

ヘテロ原子とは

ヘテロとは異質という意味で、有機化学の分野において、分子構造中に含まれる炭素と水素以外の原子のことを指します。

典型的なヘテロ原子として窒素、酸素、硫黄、リン、塩素、ヨウ素、臭素などが挙げられます。

森林体系において土壌微生物は、多様な役割を担っているが、その土壌微生物の最も重要なグループのひとつが菌根菌なのです。

アーバスキュラー菌根菌

この菌根菌が共生するサクラの周囲には病原菌が蓄積して、サクラの「実生」の成長を阻害している。

実生(みしょう)とは、種子から発芽したばかりの植物のこと


その結果、多様な樹木がサクラの周囲に育つことになり、松林のように自然にサクラが桜林になって行くことはありません。

アーバスキュラー菌根菌(AM菌)は、植物の根と共生してリン酸などのミネラルと水分を供給するカビで、この菌根菌は陸上植物の約80%と共生できると言われています。

土壌中のリン酸養分が少ない時のみ活動するため、リン酸を施肥し過ぎると活動できず、植物との共生関係を結ぶことが難しくなります。

また、植物と共生しないと生育できない性質を持っています。

しかし近年、脂肪酸を添加した培地で、アーバスキュラー菌根菌を単独で培養することに成功した研究発表が報告されています。

それでも地球上に存在する微生物の中で、人間が培養できるのは全体の1%に過ぎません。

つまり、99%の微生物は培養できていないということです。

しかも日本に存在する微生物は、その種類も多いとされます。

微生物同士が共生関係にあることは、最初に日本の研究者によって発見されました。

元々微生物と発酵に関する研究は、日本が最初だったと言えるのです。

アーバスキュラー菌根菌の種類は、300種以上が確認されていますが、人間が利用できる形で培養できるのはまだわずかです。

アーバスキュラー菌根菌と外生菌根菌

アーバスキュラー菌根菌は、根の細胞内に入り込んで共生するため、根の表面はツルツルしていてキノコとなって地上に現れることはありません。

一方、外生菌根菌はきんしが根の周囲に伸び、絡み合って形成されています。

外生菌根菌はキノコを形成する菌根菌のことで、主にマツ科、ブナ科などの樹木の根に共生しています。

マツタケやトリュフなど多くのキノコは外生菌根菌に属し、1本の成木に共生する菌根菌は、10〜100種類を超えるとも言われ、森林地下には様々な外生菌根菌が広がっている。

その種類は5000種から6000種と言われています。

その中に食用菌も多数含まれています。

菌根には、大きく2つに分けて内生菌根と外生菌根があり、内生菌根は根の表皮細胞の内側にある皮層組織にまで侵入します。

一方、外生菌根は根の内部まで奥深く侵入することはありません。

マイコス菌根菌

植物の根に感染して「菌根」を形成し、互いに共生しながら増殖します。

土壌改良材として水稲や大豆、麦、牧草、野菜など幅広い作物に使用できます。

マイコス菌根菌の効果は、収穫時期を早めたり収穫時期を延ばす効果がある。

収穫作物の品質を高める効果があり、病害虫に対する抵抗性を高める。

リン酸などの養分吸収を促進し、水分の輸送機能を高めます。

また、活力剤として使用されることもある。









2025/01/26

松の菌根菌 No,755

 菌根菌について

何年も松の枯れ葉が堆積している健全な松林や造成林地から、古い松葉に付いている白い菌糸状のものを移植します。

松葉には松の「菌根菌」がいます。

松葉以外の枯れ葉では駄目です。

松には松の菌根菌、この菌根菌が枯れそうな松を救う最後の手段かも知れません。

菌根菌とは、菌根を作って植物と共生する菌類のことです。

土壌中の糸状菌が植物の根の表面、または内部に着生したものを菌根といいます。

松の菌根菌は、マツの根と共生する糸状菌の一種で、マツの根の吸収機能を拡張し、土壌養分の吸収や土壌病害の防御(ぼうぎょ)に役立っています。

松は代表的な菌根性樹種で、土壌養分吸収のほとんどが菌根菌を介して行われています。

松と菌根菌の共存関係は、劣悪な土壌環境でもマツを育てることができるという観点から注目されています。

マツタケはアカマツなどのマツ科に共生した「外生菌根菌」で形成されたキノコですが、生きている樹木と共生関係を結び生活する。

樹木細胞の内部には侵入しない菌類です。

多くの植物には菌根が存在しますが、日本ではどの樹木がどんな菌根を持っているのか、よくわかっていません。

菌根菌の役割

①土壌養分の吸収を促進する。
②土壌病害から根を守る。
③根の機能を拡張する。
④植物の成長を促進する。


菌根菌の移植

根鉢の上に菌根菌付きのマツの古葉を敷いて、たっぷり水を張ってやる。

半分くらい浸けて置くくらいでも構いません。

松は水を嫌うなどと言う人もいますが、弱っている松にはたっぷりの水が効果的で庭木も同様です。

菌根菌と炭

松の菌根菌、赤玉土、桐生砂、軽石、炭を松の根に配置します。

適度な根を選び出し施工しますが、健全な根や発根の期待できる根の本数は限られるので、丁寧に掘り出して作業します。