原始的生体のままの苔植物
現在の科学研究によると、地球が誕生したのは今から46億年前とされる。
しかし、そんなの誰も見てないし、よく解るものだと思う。
(地球の内部)
地球の始まりは、どろどろに熔けていて、生物が生きられる環境ではなかったと言います。
その後地球の表面は、どろどろに溶けた熱いマントルがだんだん冷えて地殻(ちかく)となって固まり、6㌔から60㌔の厚さの岩石となって覆われた。
地球の内部では、地球の自転(地球は24時間で1回転している=自転運動)や対流によって、金属流体にデンリュウや磁場が発生して、マントルは高温のままで固まる事はない。
蒸発した大量の水蒸気が冷やされて、やがて雲となり来る日も、来る日も大量の雨が降り続けた。
やがて水は地表を覆うようになり、海になったのです。
大気中に酸素はなく、二酸化炭素であった。
ようやく海水の中に生命が誕生したのは30億年前です。
その頃誕生した生物は、細菌やアメーバのような微生物でした。
ある日、それらの微生物から突然変異によって、新しい生物が生まれました。
突然変異と言うのは、遺伝子が放射線などによって変化してしまうことです。
地球上の生命の歴史は、宇宙から降り注ぐ放射線との戦いの歴史でもある。
この放射線によって、親とは全く違う生物が誕生したのです。
その新しく誕生した生物は、光合成をする生物で、光合成を行うと酸素を吐き出します。
それ以前の生物にとって酸素は猛毒でした。
光合成を行う生物の出現によって、今までの古い生物のほとんどが全滅してしまったのです。
そして光合成によって二酸化炭素が減り、酸素が増えて行ったのです。
海水中に溶けた二酸化炭素をサンゴなどの生物が石灰質の殻に変化させ、それらの殻が何百万年も積もり続けて石になったのです。
それが現在、コンクリートの材料として使われている石灰岩です。
6億年前には、クラゲなどの単純な生物が誕生し、植物は海の中で藻の仲間が繁殖しました。
植物は太陽の光を使って、自分で養分を生み出します。
この事を光合成といいます。
それから植物は次第に陸上へ進出して行くのです。
水中の植物と陸上の植物の境目に当たるのがコケ植物です。
(コケ植物)
コケ植物を経てやがて陸上ではじめに栄えたのが、シダ植物です。
これが3億年前のことです。
シダ植物には、ワラビやゼンマイなどがあります。
藻類のワカメ、コケ植物のゼニゴケ、シダ植物のワラビこの植物は胞子またはそれに似たもので殖えます。
(シダ植物)
この頃まだ種子と言うものは出来ていなかったのです。
胞子はたった1つの細胞で出来ていて、子孫を残したり、殖やしたりするための役割分担ができません。
1億年前になって種子で殖える植物、花が咲く植物が誕生しました。
胞子で殖える植物には、花が咲きません。
つまり種子を作らないのです。
地面に生える植物であるコケの役割は、溶岩や火山灰などの荒れ地に繁殖して、そこに肥沃な土壌を形成することで、初期の地球に土壌が形成されるようになったのです。
★土壌は生物によって生まれ、その結果として生物を支え養う能力を持つようになったものである。
地球の歴史の中で、はじめて海から陸に上がったと言われるコケ植物は、地面から水を吸い上げる根がなく、維管束と呼ばれる水や養分を体内に行き渡らせ、体を支える役割を果たす機能がありません。
コケ植物は、植物の中でずっと原始的な生体のまま、とどまっている植物と言えるでしょう。
そんなコケ植物ですが、何億年もの歴史の中で、厳しい環境変化の中でも、生きていくための進化を繰り返してきたのです。
◆おまけ
海がしょっぱいのはなぜなの?
地球の始まりは、そらが水蒸気や塩素ガスで覆われていました。
地球の温度が下がるに従って、空にあった水蒸気は雨となって塩素を溶かしながら、地球に降り注ぎ窪地に貯まるようになったのです。
これが海の始まりです。
最初海は、塩酸が含まれた酸性の海水だったのが、徐々に岩石に含まれるナトリウムと反応して、中和され現在のような海が出来たのです。
海は塩素とナトリウムだけで85%を占めています。
地球の内部構造はこれまで図のように表されてきましたが、研究調査は継続されており、その結果、地球の中心部の内核にはもう1つの層があるようだとの発表がなされた。
これまで教科書などで示されてきた内容が書き換えられる可能性が出てきたのである。
その事をここに記しておく。
2021年3月6日