国連·ILOに申し立ての年金者組合
日本における高齢女性の貧困は、男女の賃金格差があったことや非正規雇用が女性に対し多かったこと、長期間の勤務ができなかったこと、「男は外で働き、女は専業主婦として家を守り家事をする」といった役割分担が押し付けられてきたことなど、ジェンダー不平等の積み重ねの結果で人権侵害とも言える状況です。
こうした状況は、憲法25条に違反するだけでなく、国際社会権規約や女性差別撤廃条約、ILO条約など、日本政府が批准している国際規約·条約にも違反しています。
憲法25条
憲法25条第1項は国民の権利として、ただ生きているだけでなく、誰もが人間らしく健康で文化的で最低限の生活を送る権利(生存権)を持っています。
第2項は国の義務として、国は国民の生活を守るため、医療、福祉、年金、生活保護などの「社会保障制度」を整えて良くしていく責任があります。
生活に困窮した際に行われる「生活保護制度」などの支援は、この第25条の理念を基盤としています。
ILO(国際労働機関)
ILOは国際連合(国連)の専門機関の1つで1919年に設立され、労働条件の改善や社会的保護の向上などを目的に活動している機関です。
日本が批准している主要な国際人権規約及び重要な国際条約は、労働権、社会保障、教育の権利などを保障、生命の権利、奴隷的拘束の禁止、表現の自由などを保障、国連が定める中核的な人権条約の多くを日本は批准しています。
人種差別撤廃条約(1995年加入)、女子差別撤廃条約(1985年批准)、子どもの権利条約(1994年批准)、拷問等禁止条約(1995年加入)、障害者権利条約(2014年批准)、強制失踪条約(2009年批准)
日本はこれまでに50以上のILO条約を批准しています。
中核的労働基準、5分野、10条約のうち日本が批准しているものは、結社の自由、団体交渉権、強制労働の禁止、児童労働の撤廃、差別の排除、安全で健康的な労働環境
日本年金者組合は女性の低年金を改善するために、今年8月にILO100号条約、256号条約に基づく情報提供と、ビジネスと人権ワーキンググループに対する告発を行いました。
3月にILOに提出した102号条約に基づく追加情報についてILO事務局は報告を受理し、今年の11月から3週間開催される条約勧告適用専門家委員会で審議するとしています。
出典:年金者しんぶんより
国連ビジネスと人権ワーキンググループは、報告文が届くと調査を行い、どのような人権侵害があるか、どうして人権侵害が起こっているのか、それを解消するためにどうしたらいいのか、どのような方法があるのかについて、専門家の立場から日本政府に改善を要請します。
これにより、女性の低年金問題が国連とILOの監視体制に入るなど問題解決に向けて重要な局面を迎えています。
更に年金改悪を進める高市政権は、専業主婦の年金を廃止しようとしています。
高市政権は安保3文書を改悪し、核兵器の持ち込みを容認しようとしていますが、ILO条約では、批准、加入しながらも条約違反を行っています。
そんな政権が核兵器禁止条約の批准、加入したとしても違反を繰り返す可能性があります。
日本政府は、もはや政権を変えない限り『何も変わらない状況にある』と言えるだろう。
全日本年金者組合中央本部
東京都豊島区南大塚1-60-20天翔大塚駅前ビル
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衆院比例定数削減法案成立で女性当選困難になる
自民党と維新の会連立政権は、秋の臨時国会で議員定数削減法案成立を狙っています。
この法案が成立すれば、女性候補者の当選が更に困難になります。
法律で解決できる女性が抱える社会的な問題は、主に選択的夫婦別姓や売春防止法改正、賃金格差、非正規雇用などですが、議論の俎上に載せることすら困難であることが現実です。
俎上(そじょう)とはまな板の上のこと
比例定数削減で女性議員が減ると、さらに女性の課題は取り上げられにくくなります。
女性が当選しにくい地方の状況を変えるためにも、女性議席数が増えることは必須です。
国政でも地方自治体でも女性議員が増えれば、今までとは異なる立場からの提案が出され、議論が活発になれば日本社会も確実に変わることができるでしょう。
そのために国連の「女性差別撤廃委員会」は、国会議員に立候補する時に必要な供託金(300万円)を女性については削減するように「勧告」しています。
しかし、それすらも実現されていません。
その理由は、与党の議席の比率を高くするため、与党議員、特に男性の現職議員が増えることによって、憲法に緊急事態条項付加、憲法9条に自衛隊明記、安保3文書の改定による軍事費の拡大、非核三原則の撤廃などが決めやすくなるからです。
議論ではなく議席数で考えるのは、すでに決めている政策を議論なしに通し「国会を独裁の場」にするためです。
戦争で恨みもない者同士が殺し合うのはなぜか?
そこには議論、話し合いの場がないからです。
真っ先に相手を殺さなければ自分が先に殺されるからです。
話し合いが出来ない外交は戦争へと進んで行きます。
外交の失敗は結局武力をたてに脅し、気に入らなければ武力を問答無用で行使すると言う自己中主義なのだす。














