ダイオウショウ マツ科
ダイオウマツ、英名=ロングリーフパイン
北アメリカの南東部に分布する、常緑針葉高木で、アメリカ合衆国南部に位置するアラバマ州の州木
日本へは大正時代の初期に渡来
東北地方中部以南で植栽できる。
3本ずつまとまって出る葉は、長さ20〜30cm程になり、世界中のマツ科の中で最も長い葉を持つとされる。
この為、上に向って伸びた葉でも
垂れる。
その姿が大きな特徴である。
長さ15〜25cm程の球果(マツカ
サ)が実ります。
マツカサはフラワーアシンジの材料などに利用されます。
葉が長めの種類では、同じアメリカ原産のストローブマツやリキダマツなどが渡来していますが、植物園などで見られる程度です。
✿生育環境
日当たりの場所が適します。
土壌は水はけが良く、やや乾き気味の所に適し、湿地には向きません。
自然樹形を基本に、枝を整えて利用します。
せん定はできますが、枝を切り詰め過ぎると葉が少なくなって、樹勢が衰えるため、長い枝を切り戻したり不要な枝を切り取る程度にします。
✫病害虫
春から秋にかけて、葉先から黄変する「葉枯れ病」、葉先の黃変部にすす状の斑点が出る「すす葉枯れ病」などが発生する事があります。
トップジンMの水和剤などを散布
して防除します。
害虫はマツノマダラカミキリムシが媒介する、マツノザイセンチュウ、マツカレハの食害などがあります。
特に、マツノザイセンチュウは
被害を受けると、ほとんど枯死し、これに対する適切な防除法は
ありません。
近年では、害虫が振動に弱いと言う事が、解明されている。
予防の為に樹幹に振動を与えて防除する方法も、試されている。
センチュウは樹液の中を泳ぎ廻る程の小さいもので、樹勢を衰えさせ、やがて被害樹は枯死してしまう。
早い段階での治療が重要である。