バラの手入れ(1月)
1"大苗の定植
12月に続いて大苗を植え付ける適期です。
植え付ける場所にあらかじめ植え穴を作っておくといいでしょう。
この時期なら苗木もまだ購入できると思います。
通販の苗は裸根「はだかね」(ベアルート)が主体ですので、到着しだい苗を2〜3時間から半日ほど水に浸したのち、定植するか仮植えにしておきます。
✪ベアルートとは?
山採りの株でむき出しのままの根。
または、その状態の株や栽培株を
鉢から抜いて根が裸になった状態の株。
輸入などの植物は土つきの状態では輸入できません。
つまり、根が裸になった状態です。
乾燥地の植物の場合、細根が生きている状態であることはほとんどありません。
そんな状態でも腐敗したり枯死していなければたくましく蘇るのも植物です。
2"移植
これまで植えてあったものを他の場所へ移植するにはこの時期が最適です。
新しく植え付ける場所にあらかじめ、植え穴を用意したあとに移動する株を掘り上げます。
その際、強せん定を行い身軽にしておけば掘り上げ作業が楽に行えます。
今まで植えていた跡地に別の苗を植え付ける場合は、根の周りにこれまでバラが植わっていなかった所の土を10㍑程度(バケツ1杯)入れるようにしましょう。
3"鉢植えの土、鉢替え
土替えと鉢替えの適期です。
寒い時期なので、鉢が凍っていたら作業がやりにくいので、お昼過ぎから始めるとよいでしょう。
4"施肥(寒肥)
冬の元肥入れはこの時期の1月中下旬〜2月上旬に行います。
休眠期のため、根を切っても弱らないので、深く耕すことができます。
5"せん定、誘引
作業は3月上旬頃までの間であれば、いつ行ってもよいので早めに済ませたい方は行うとよいでしょう。
また、枯れ幹や古い幹をとりあえず除去しておき、後で高さを詰めてもよいでしょう。
6"病害虫の防除
この時期はマシン油乳剤を散布して、カイガラムシを駆除するのに最適期です。
これより時期が遅れるとあとで散布する石灰硫黄合剤が付着しにくくなります。
7"水やり
株は活動を休止しているため葉はついていても水分は蒸散しません。
鉢植えでも晴天がよほど続かない
限り、水やりは不要です。
8"繁殖
接ぎ木の適期です。
台木を購入出来ない時には自生しているノイバラを掘り上げ、その根に接げば殖やす事ができます。
9"除草と清掃
冬場でも雑草が生長しています。
早めの除草と落ち葉の清掃を行ってから、元肥を入れるとよいでしょう。