マツの枝や幹につく害虫
シンクイムシ
心喰虫と呼ばれるハマキガ類やメイガ類の幼虫は、マツなどの梢に穴を開けて侵入食害して、そこから上部を枯死させます。
キクイムシ
成虫そのものが樹幹内部に巣を作り、そこで産卵する。
幼虫は樹木の中で育ち成虫になると外に出ます。
樹木の形成層を食糧として食い荒らすものと、芯材部にトンネルを掘り、そこで菌を育てて食べる2種類がいます。
樹は食害や菌のために樹勢が衰え枯れる。
治療、予防
枝に被害を見つけた場合はその枝を切り取り処分。
幹に被害を見つけたらスミチオン、オルトランなど穴から注入します。
薬剤の濃度は500〜1000倍液
なお、衰弱した樹は薬害を起こすことが多いので、濃厚液の注入には十分注意が必要です。
シラホシゾウムシ(マツ類加害)
幹の樹皮の下に幼虫が侵入し、中を食害します。
そのため、樹勢が衰えてマツ類の葉が黄色くなります。
症状が進むと葉は褐色になり、やがて枯死します。
他にも枝などに穴を開けて産卵する種類があります。
成虫は4月頃から活動を始め、根元付近の樹皮の下に産卵する。
治療、予防
4月頃にスミチオン、オルトランなどを散布して成虫を防除し、枯れた樹は伐採します。
他の樹に影響するので付近の枯れ木、枯れ枝は処分します。