緑のお医者の徒然植物記

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2021/03/07

太枝切りの基本位置 No,397

 太枝切りの基本


太い枝を知り落とす場合、ノコギリで切り込みを入れる位置が適切であれば切り口が樹皮で巻き込まれ、「カルス形成」傷がふさがれ回復します。

✻カルス形成とは

カルス形成は傷などのストレスによって誘発される。

植物の組織培養で形成される、不定形の細胞の塊のことを広く示す。
癒傷(ゆしょう)組織ともいう。

枝の付け根に「ブランチカラー」と呼ばれる膨らみがあるため「ブランチカラー」と枝の境目で切るようにします。


✭枝の付け根の膨らみがブランチカラーと呼ばれる部分。

ブランチカラーの境目より長くても短くても、枯れたり腐ったりします。

ただし、寒期に切る場合は長めに切っておき、春先になってから切り直します。

細い枝も同じ要領で切ります。

太枝の切り口には念の為癒合剤を塗って保護しておくと安心できます。


                   (太枝の切断位置図)

①短すぎる。
②最適な切断位置。
③長すぎる。


         (枝切り口、カルス形成中)