緑のお医者の徒然植物記

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ラベル #気候変動、#環境破壊、#大気、#オゾン層、#成層圏、#対流圏、#中間圏、#熱圏、 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2021/08/14

地球規模の気候変動と環境破壊、大気破壊 No,539

 人類の誕生が生態系の破壊をもたらした。


全地球的な規模の環境汚染によって、様々な問題が起き、ついに深刻な状態になってきた。

大気、水、土といった自然環境の破壊は、人類を含めた全生物の生存を脅かすものです。

人類の誕生が生態系の破壊をもたらしてきた。



地球は46億年前に誕生し、長い年月をかけて現在のような生態系になってきました。

人類は200万年前くらいに生まれたと考えられ、狩猟や採集生活をしているうちは、生態系に大きな変化はありませんでした。

人類が農耕や牧畜を始めると生態系は大きく変化し、農耕のために森林を伐採したり、放牧のために土地が不毛になったり、一定の作物を生産することで生物の種類が単純化し、生態系が不安定なものとなっていった。

更に1850年(18世紀)に産業革命が始まると、人類は膨大な化石燃料をエネルギー源として、数多くの工業を発展されてきました。

大量の工業製品を生産することで、生活が豊かになったとされるが、便利化を追及した結果であり、豊かになったとは思えません。

また、人口も増加させてきたが、これら化石燃料の燃焼は環境を破壊し、有害な汚染物質や廃棄物も生み出す事になった。

世界規模で産業を進めた結果、気候変動を起こし、地球温暖化を招くこととなったのである。

環境破壊とは?

大気汚染は石油、石炭、天然ガスを大量に使用することにより、大気中に二酸化炭素、一酸化炭素、二酸化イオウ、窒素酸化物、粉塵などを大気中に放出し続けてきました。

その結果、人間には気管支炎やゼンソクなどの呼吸器系の病気が増加し、子どものアトピー体質などの原因の一つにもあげられている。

更にこれらの物質は、植物に関しても有害な影響を及ぼしています。

影響として、葉の気孔から有害物質が侵入し、葉の内部構造が破壊される。

大量の化石燃料の消費と大規模な森林の伐採により、二酸化炭素の吸収と放出のバランスが崩れてその結果、二酸化炭素が大気中に増え続ける原因となった。

大気中の二酸化炭素は地表から放射される熱(赤外線)を吸収し、再び地表に放射する性質があります。

このため熱が地球に閉じ込められるのです。

この作用を「温室効果」といいます。


地球規模での工業化により、大気中の二酸化炭素が急激に増え続けた結果、地球全体の温暖化現象を招くことになったのである。

空気に混ざっているイオウ酸化物や窒素酸化物が、大気中で水に溶けると酸の滴になります。

これが酸性雨や酸性霧として地上に降り、植物の葉に被害をもたらし、土壌の化学的状態を変化させる原因となりました。

その結果、欧米(ヨーロッパ、アメリカ、カナダ)では、酸性雨によって森が枯れるなどの大きな被害が発生しました。





クーラーや冷蔵庫の冷却用ガスとして利用されるフロンガスは、大気中に放出されると、上空に上っていって★成層圏に達します。

★成層圏とは、《対流圏》の上の気温が一定した層のことで、地上16㎞(高緯度では8㎞)から50㎞の間にあって、成層圏の内部にはオゾン層があり、宇宙からくる紫外線を吸収し、地球上の生物を守っています。

これらのフロンガスが地球を取り巻くオゾン層に穴を開けてしまうのです。


そして、このオゾンが極端に薄くなったところをオゾンホールといいます。


★オゾンとは、酸素原子の大半は原子2つが結合した分子として存在し、オゾンは酸素原子が3つ結合した分子で、大気中にわずかに存在しています。

成層圏の内部にはオゾンの量が比較的多い層があり、これをオゾン層といいます。



(A図)

大気とは(Atmosphere)

大気とは地球の重力によってとらえられ、地球とともに自転している気体(地球)を大気と呼ぶ。

このような大気は地上から高さ500㎞くらいまでの範囲にある。

大気は高さに対する気温の変化率によって、(A図)4つの層に分類される。

地表面から高さ8~15㎞(低緯度で高い)までの層は《対流圏》と呼ばれ、気温が高さとともに減少する。

《対流圏》では対流や低気圧活動に伴う大気の鉛直運動(真下に投げ下ろす運動)が盛んで、水蒸気量も多いため、水蒸気の凝結=ぎょうけつ(物が凝り固まること)が起こりやすく降水を伴う雲が現れる。


《対流圏》の上の高さ50㎞くらいまでは成層圏と呼ばれ、気温が高さとともに増加する。

これは成層圏の上部にオゾン層と呼ばれるオゾン濃度の高い層があり、日射に含まれる紫外線がそこで吸収され大気を暖めるためである。

成層圏では鉛直運動が起こりにくい。

成層圏の上、8㎞くらいまでは「中間圏」と呼ばれ、気温が高さとともに減少する。

「中間圏」の上には再び気温が高さとともに上昇する「熱圏」がある。

大気の主要成分は窒素と酸素で、その他アルゴン、二酸化炭素、ネオン、水蒸気などが含まれる。

水蒸気以外の成分比は中間圏くらいまでは一定であるが、水蒸気は対流圏内で多く、それより上では非常に少なくなる。

大気はオゾン層で、日射に含まれる紫外線を吸収して、地上の生物を有害な紫外線から守っているのです。