炭素貯蔵に効果的な樹木
植物には、半永久的に利用可能な太陽からのエネルギーを利用して、大気中の二酸化炭素(Co2)を有機物として固定するという重要な働きがあり、特に樹木は幹や枝などの形で大量の炭素を蓄えています。
若い木ほど光合成によるCo2吸収能力が高いため、成熟した伐採木を利用し、新たに植林することで森林全体の炭素固定量を最大化できます。
また、木材は重量の約半分が炭素で構成されており、製品としての木材を住宅や家具などに利用することで炭素を大気中に放出せず、長期間にわたって炭素を貯蔵することができます。
木材の燃焼で排出されるCo2は、成長過程で吸収したものであるため、実質的に大気中のCo2濃度を上昇させない。
従って、木材のエネルギー利用は大気中の二酸化炭素濃度に影響を与えない。
しかし木材には、塩素成分が含まれており300〜500℃程度の低温では不完全燃焼となり、塩素が反応してダイオキシンが生成されます。
そのことから、エネルギー利用では800℃以上の高温焼却で処理される必要があります。
樹木や植物に塩素(塩化物イオン)が含まれる、或いは取り込まれる主な理由は、塩素が植物の生育に不可欠な微量栄養素(必須元素)だからです。
光合成の過程において、水を分解して酸素を放出する反応に塩素が必要で、塩素は光合成を助ける不可欠な要素となっています。
カリウム(K)と共に働いて、葉の気孔の開閉を調節し、水分の蒸散をコントロールします。
また、地球上の土壌や雨水には常に一定量の塩素が含まれており、根から自動的に吸収されています。
特に海沿いの地域などでは、空気中や土壌中の塩分を吸収し、樹体内に蓄積しやすい環境にあります。
塩素過剰症
植物には必要な塩素であるが、濃度が高過ぎると塩害を引き起こし、葉が枯れたり成長を阻害する原因にもなります。
漂白剤や食塩などの塩素を樹木に与えることは、樹木を枯死させる原因となります。