コウヨウザン スギ科 常緑針葉高木
別名=リュウキュウスギ、カントンスギ
広葉杉、沙木
原産地=中国、台湾
江戸時代末期に渡来した常緑の針葉樹で、広葉杉の和名は杉に似ているが広い葉を持つところからきている。
樹高は35㍍、直径1㍍以上に達するものもある。
幹は直立し、下枝は生長するに連れて抜け落ちる。
葉は堅く羽状で先端は鋭く尖り、枝の周囲に2列につく。
生育環境
適度に湿気を含んだ砂質土壌が適している。
日当たりは生長にはそれほど影響しないが、寒風には弱い。
肥料
油かす、鶏ふん、化成肥料などの寒肥を施す。
病害虫は少ない。
殖やし方
実生、または挿し木で殖やします。
実生は10月、2月に採り播きする。
挿し木は3月から4月に行う。
萌芽性は強い。
種類
品種に銀緑色の葉のギンヨウコウヨウザン
類似種に細くて短い葉を持つランダイスギがある。
✿主なコウヨウザンの天然記念物、巨樹
長泉寺(ちょうせんじ)のコウヨウザン
市指定天然記念物
所在地=福井県小浜市加茂101-3
永泉寺(えいせんじ)のコウヨウザン
県指定天然記念物
所在地=福島県須賀川市長沼字寺前
宝林寺のコウヨウザン(宝林禅寺ともいう)
巨樹
所在地=三重県いなべ市北勢町東貝野2491