セツブンソウ キンポウゲ科
「菟葵 」多年草球根 セツブンソウ属早春に芽を出し、早々に花を咲かせて種子を宿し、春の終わりに早くも種子を熟して休眠に入るセツブンソウ。
(セツブンソウ)
関東地方以西の主に太平洋側に多く見られ、古くより節分の頃に花が咲く事からこの名前がある。
春の陽炎のような植物たちは、スプリング·エフェメラル「春の妖精」の名で親しまれている。
学名はエランティス·ピンナティフィダ。
属名のエランティスは「春の花」の意味を持ち、早春に開花する意味です。
石灰質を好み、岩地や落葉樹の林床等に多く自生します。
各地で乱獲採取が起きたことから保護される自生地も多い。
そんな各地の自生地として特に親しまれているのは、広島県庄原市総領町、埼玉県小鹿野町両神、栃木県栃木市星野の3箇所
セツブンソウ属はヨーロッパから中央アジア、中国、シベリア、朝鮮半島、日本に8種類が分布しています。
日本で栽培種として普及しているのは、日本に自生しているセツブンソウの他に、ヨーロッパ原産の「キバナセツブンソウ」で、分布はヨーロッパ南部から英国を含むヨーロッパ西部が主です。
その他、トルコからイラク、アフガニスタンに自生している「エランティス·キリキカ」も「キバナセツブンソウ」として時々流通している。
また、アジアの原産種として朝鮮半島に分布する「ヒナマツリソウ」は、朝鮮半島、中国東北部、ロシア極東に分布し、セツブンソウより幾分大きく、紫色を帯びる花もある。
硬質鹿沼土4、赤玉土3、軽石砂2腐葉土などの有機質用土1などを、配合したものを使用します。
植え替えは2〜3年に一度を目安に、休眠後の晩夏から初秋に行います。
鉢の置き場所は芽出しから開花期間は日向に置き、花後は雨を避けて半日陰に置き、休眠後は日陰で保護します。
🚰水やり
水やりは芽出しから開花期間は多めに与え、その後は鉢の表土が乾いたらその都度与えます。
✻肥料
植え付け後に鉢の縁に有機性固形肥料を置き肥し、花後と秋に同肥料を追肥します。
花後から休眠まで2000倍液程度の液肥水やりがわりに与えます。
✻病害虫
ナメクジの食害がありますので、夜間に見つけ次第捕殺するか、予防剤を撒きます。
お酢を少し薄めてナメクジに直接かけても駆除できます。
✻殖やし方
種子を採取後に採り蒔きすれば、翌年の早春に発芽します。
その後肥培すれば2〜3年程で開花します。
また、種子の出来ない変異花などの繁殖方法として、塊茎(球根)をカットする方法がとられます。
カット後は球根の腐敗防止のため、草木灰などで切り口を覆って乾燥させてから植え付けます。
✻露地植え
落葉樹の木陰など早春に日が当たる場所の植栽に向いてます。
植栽には、周囲の除草や花後の 肥培などの個別管理が大切です。