センダン センダン科
別名=オウチ 「栴檀」
センダンは、熱帯亜熱帯地域に自生する植物で、日本国内では四国以南、沖縄では本島北部の山林(ヤンバル)でよく見られる。
万葉の昔から古名の「オウチ」の名で親しまれている。
その昔、獄門のさらし首の木とし使われたこともあるという。
毒にも薬にもなるセンダンの実
秋に黄色く実るセンダンの実は、人や家畜が食べると中毒を起こして、最悪は死に至る毒とされるが、漢方ではひび、あかぎれ、しもやけ、整腸薬、鎮痛剤として利用される。
樹皮は虫下しとして利用され、葉は強い除虫効果を持つ。
葉以外は医薬品として指定されている。
琴平町の大センダン
香川県琴平町には、「讃岐(さぬき)のこんぴらさん」と呼ばれ、古くから海の守り神として知られる金刀比羅宮があり、参拝者で賑わってきました。
琴平町には、国の天然記念物の指定を受けた「センダン」の巨樹があります。
国指定天然記念物
樹齢約300年
所在地=香川県仲多度郡琴平町129
思うように進めず、迷い、困っている(難渋=なんじゅう)お遍路さんのために植えられたとも言われ、四国ではよく目にする樹です。
また、センダンは高知市のシンボルツリーとなっている。
高知城のセンダンの巨木は、高知城が焼失し、再建された1749年とほほ同じ年齢とされる。
樹幹全体を着生植物に被われ、272年余りの時代の流れを感じさせる。
センダンの樹は板垣退助像の左横にあり、後方には高知城が見える。
現在では、国の天然記念物に指定されているのは、琴平町の大センダンの他に、野神の大センダンである。
台風の被害を受けたことで、これまでの樹形とは異なる姿となってしまった。
樹齢は400年以上
所在地=徳島県阿波市阿波町野神3番地1