地球上での植物の役割り
樹木や草花などの植物は、非常に高い山の峰や北極、南極などの極地を除いて自然界のほとんど、あらゆる所に育ちそれぞれの寿命に従って、生性生殖、栄養生殖など様々な方法で子孫を残して死んで行きます。
その死骸は自然の生態系の中で、地中の小動物や菌類などによって分解され、生きている植物を育てる栄養源となります。
植物は以上のようなサイクルで一生を終えますが、その生育の過程で人間を始め、地球上のすべての動物の生活に様々な恵みを与えてくれている。
✿光合成による恵み
植物は光合成という働きを通じて、地球上のあらゆる生命体が生きていく上で、絶対に必要なエネルギー(源デンプンなどの糖)を作り出してくれています。
糖は植物自体を成長させる栄養源ですが、同時に植物体に含まれる当分は形を変えて菌類、虫、小動物や草食動物及び人間の栄養源ともなります。
同じ光合成によって二酸化炭素を吸収し、酸素を作り出します。
動物は大気を浄化して美しい空気を供給してくれるのです。
成長した樹木は材木として、人間の生活に無くてはならない道具や住居の材料を提供してくれます。
また、情報社会を支える紙の原料にもなります。
植物は乾燥して燃料の焚き木として利用されます。
また、現代文明の発達に必要不可欠である石油、石炭などの化石燃料は、植物や動物の死骸から長い年月をかけて作られてきたものです。
✿森、森林の恵み、役割り
天然ダムと言われる森林は、豊富な水を蓄えて洪水を防ぐいだり、雨水が地中に浸透するのを助けたりしています。
また、山崩れや土砂の流出を防ぐ働きをしてくれます。
樹木や草花は人間にやすらぎを与えてくれます。
色とりどりの花や春の新緑、秋の紅葉は目を楽しませてくれます。
森林浴は、人間の心を爽やかにしてくれるものです。
もしかしたら動物たちにも、、、そう思います。
原生林は自然が長い時間をかけて蓄積してきた財産です。
現在、開発のためや樹木の利用のために急激に伐採が進んでいますが、一度伐採してしまうと同様の森林資源を得るためには未来へ向けて同じだけの時間が必要です。
全地球規模で環境問題の一つとなっている二酸化炭素による温暖化現象は、化石燃料の燃焼だけでなく、地球上の森林の減少も大きな原因となっていると言われています。
豊かな緑の環境は、私達が健康で快適な生活を送るためになくてはならないものです。
このように大切な緑を守り育てる事が、今ほど重要になっている時代はなかったでしょう。
子どもたちに美しい自然を残してやるために、樹木や草花に愛情を持って接してほしいものです。