緑のお医者の徒然植物記

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2020/05/31

苗木の選定  No.226

苗木の選定

成木よりも苗木の方が手間もかからず、また安く購入できます。

しかし、苗木は樹種やどのような繁殖方法で育ったのかによって、生育の特徴が異なります。

また不健康な苗を選んでしまうと、土壌や生育環境を整えたとしても、思い通りに育たない事があります。


★植樹目的に合ったよい苗を選ぶことも、健全な樹木を育てる上で重要である。


◉良い苗木の選び方

(ア)根のチェック
苗木で一番重要なのは根です

支根、細根が多くしっかりした根の苗木を選ぶようにします。


根そのものは見ることができませんが、根鉢の形が整っているものは、根数が多い証拠で細根が顔を出しているものもあります。

根鉢の形が悪い、崩れていびつになっているものや、小さいものは根の発達がよくありません。


★良い苗の条件として
※葉の色がよく葉数も多い
※芽が大きく形が良い
※低い位置にもしっかりした枝がある
※根鉢がしっかりしている


(イ)幹のチェック

汚れが少なく、滑らかな木肌の苗木

幹にシミや樹皮のめくれ、黒っぽい斑痕コブなどがあるものは病気にかかっている可能性がある。

(ウ)葉、枝のチェック

枝や葉は節間(付け根と付け根の間隔)がつまって数が多いものを選びましょう。


その理由として、長い苗木でも、枝葉が間延びした感じのものは、芽の部分の貯蔵養分が充実していないことが多いためです。

下枝が幹の低い位置についているものが理想的です。

★常緑樹の場合は、葉の色艶にも注意し、美しいしっかりした葉がついているものを選びましょう。

また、時折ひこばえが生えている苗木もありますが、これは樹勢が強い証拠なので良い苗木です。

★悪い苗木として
※枯れ枝がある
※病痕や喰いが見られる
※根鉢の形が悪い

(エ)芽のチェック

芽が傷ついたりつぶれていない、きれいなものを選びましょう。

芽が欠けていたり、つぶれていたりすると、そこから新しく張り出した枝が不自然な形になり、全体のバランスも悪くなるなどの悪影響が出てきます。

芽も枝と同様、数が多く間隔がつまっているものが良い苗木です。