緑のお医者の徒然植物記

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緑のお医者の徒然植物記

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金曜日, 6月 28, 2019

アジサイ(紫陽花) No.152

アジサイ ユキノシタ科


別名シチヘンゲ テマリバナ ハイドランジア

他の花が育ちにくい梅雨期に鮮やかな花を咲かせる。

日本の各地で自生し、古くから親しまれている。

元々はガクアジサイを改良して作られた。

ガクアジサイの他、ハイドランジアという鉢花向きの西洋種も人気がある。

ハイドランジア(ハイドランジャー)は、日本のアジサイが欧米で改良され、逆輸入されたもの。




 アジサイの植え付けは、落葉期に行いますが、もともとが暖地性で寒さに弱いので、できるだけ秋植えはさけ、春になって気候が安定してから行います。




土壌は、湿潤で腐植質のものを好み、適度の日当たりも必要です。

土質がアルカリ性の場合は紅色。

酸性の場合は、青色になります。

青を長く保つものが最高とされていますので、肥料で調整して管理します。

移植は、花の終わった6月下旬でも可能です。



◉肥料

有機質を主体に、堆肥やけい糞、牛糞などを混ぜて、成長期の6月から7月頃に株のまわりに穴を掘って埋め込みます。

★成木の場合で、堆肥をスコップで1~2杯。


      「カシワバアジサイの花」


   「カシワバアジサイの花芽5月10日」


       「カシワバアジサイ」


      「カシワバアジサイ」

けい糞などは500㌘~1㎏以内、少量のカリン酸を混ぜてもよい。

★強い化成肥料などは、与えない方がよい植物ですので注意しましょう。

◉アジサイの施肥は、外国産のハイドランジアはやや多めに、日本産のものは少なめにすることがコツです。



※関連ブログ
アジサイの花が終わったらNo.141
アジサイ No,152






カルミアの花数が減った、元気がない。No.151

カルミア

花数減少、元気がない要因




カルミア

ツツジ科 別名アメリカシヤクナゲ、マウンテンローレル

◆盃のような、独特の形をした花を咲かせる、北アメリカ原産。

こんぺいとうのような形のつぼみも、とても愛らしいもので、開花前でも十分観賞価値があります。

◉カルミアの花数が減った原因として考えられること。

カルミアで失敗する原因で最も多いのは、花後せん定を怠って、結実させてしまったり、花を多く咲かせ過ぎてしまうことです。

カルミアは、実がなりやすく、結実させると新梢が伸びにくくなります。

翌年の開花が悪くなるだけでなく、樹勢が弱って枯死の原因にもなります。

◆すべての花が咲き終わる前に花柄を摘み取り、油カスなどの有機肥料を株元にまいておきます。

10月頃には本年枝の先端に房状のつぼみをつけますので、すべての枝のつぼみを半分程度つけ根から切り落とし、翌年の開花が多すぎないように調整します。

★その他として
排水不良、乾燥による根の傷み、土壌の不適合なども原因として考えられます。

※排水路をきちんと確保する。

※根元に落ち葉やワラなどを敷いて乾燥を防ぐ。

◉カルミアは弱酸性土壌を好むので、アルカリ化していると樹勢が衰えます。

この場合、肥料を弱酸性に調整してやる必要があります。

夏場は生長が止まっているので、肥料は与えないようにします。

極端な暑さ寒さには弱いので、真夏と冬の管理には注意が必要です。

新芽が出にくくなるので、せん定や切り戻しはしません。

自然の樹形で育てることが基本です。

植え付け時期は2月~3月、元肥を与えて植え付けた後は、開花前の4月~5月と花後に固形肥料を追肥します。






水曜日, 6月 26, 2019

ビワ茶(葉に秘められたすごいパワー) No.150

ビワ茶に秘められパワー

びわ茶について

ビワはバラ科の植物で、秋の暮れから初冬にかけて白い花を咲かせます。

実がなるのは初夏。

この実を口に含むと、汁が溢れ実に美味しい。

また、実はせき止めや胃の具合をよくする薬効もあります。

ところがビワの葉はもっとすごいのである。

薬効価値は非常に高く、ビワ茶の記録も古くからあります。

◆ビワの葉の成分は、精油、サポニンビタミンB1、ブドウ糖、クエン酸タンニン糖質など

◉古来、疲労回復、食欲増進、せき止めぜんそく、暑気あたり、胃病、糖尿病、妊婦のつわりなど、漢方として数々の薬効が伝えられています。

★ビワはさらに驚くほどの薬効が
医学的確認されている。

①成分アミグダリ(ビタミンB17)は
ガン治療薬(22カ国以上で臨床応用)

②腰痛、肩こり、冷え性、皮膚炎症状がなくなる。

③高血圧、糖尿病、リウマチやガンなどに効果

④血液浄化

❆ガン細胞を殲滅するアミグダリンの秘密

成分アミグダリンをガン治療薬として臨床応用

ビワの種子、葉には青酸配糖体アミグダリンが含まれています。

「原色和漢図鑑」には清涼飲料的な効果は、アミグダリンの分解で生じたベンツアルデヒドによるものとあります。

更に鎮咳効果もあります。

アミグダリンの成分は桃、アンズなどの種子にも含まれます。

アンズを常食している✫フンザの人々には、殆どガンがみられない、と言う事実に着目して、アメリカの生化学者、E.T.クレブス博士は、アンズ種子から薬効成分アミグダリンを抽出、結晶化に成功し、ガン治療薬として開発しました。

「ビタミンB17」とも呼ばれ、22カ国でガン治療薬に認可されて、臨床的に用いられています。

当然、この抗がん物質は、ビワ葉抽出物であるビワ茶にも含まれています。

つまり、ビワ茶を常飲する事は、フンザの人々がアンズを常食する事と同じガン予防に繋がるのです。

✫桃源郷フンザ

パキスタン北西部に位置するフンザは、平均寿命が90歳を超える秘境の村。

フンザはアンズの栽培が盛んで、白や薄紅色の花が咲き誇る4月は、日本の桜の季節を思わせる。

アンズの実は収穫され、種を取り出し、干されて乾燥アンズになる。

また、自家製の果樹酒を楽しむお年寄りも多い。

都会からやって来た旅行者たちに、桃源郷と呼ばれている。


◆乾燥ビワ茶を作ってみよう!
※ビワの葉(濃緑)を摘み取り、葉の表裏をよく洗う。

葉の裏には綿毛があるので、丁寧にタワシで取り除きよく洗う。



★乾燥させるので葉は二センチ以内の幅で切ります。



◆切り終わったら最後によく洗い乾燥されます。




※一週間ほど日光に当て乾燥します。


             (一週間ほど乾燥させた茶葉)

◉水1.2~1.5㍑で約2.5~3.0㌘のビワ茶葉を水の状態から入れ、沸騰したら弱火で約7分ほど煎じます。

濃さは好みで茶葉の量を調整してください。

火を止め、しばらく置いてからポットに入れます。

自然の恵みのアルカリ飲料の完成です。



夏場は冷やして、麦茶がわりに好みによってハチミツなどを入れると、さらに美味しいでしょう。

◉他の民間茶とブレンドするのもよいでしょう。
ヨモギ、スギナ、オオバコなど。

※参考ブログ
ビワの効能 No.55






火曜日, 6月 25, 2019

観葉植物の管理(6月~7月) No.149

観葉植物

観葉植物にとって一年のうちで最も生き生きする季節です。

戸外に出して管理することも可能ですが、夏の強い直射日光に長時間当てると、日光を好む種類のものでも、葉が焼けて色が悪くなります。





美しい葉色を保つためには、日光浴は午前中に済ませ、午後の日差しは避けるようにします。

梅雨の雨の日に外に出して、埃などの葉の汚れを洗うようにするとよいでしょう。

水やり、肥料は基本的には鉢花に準じますが、観葉植物では時折葉水を与えるとよいでしょう。





月曜日, 6月 24, 2019

ゼラニウムの植え替え(6月~7月) No,148

ゼラニウムの植え替え 


ゼラニウムは四季咲き性ですが、夏の暑さにはあまり強くありません。

この時期に開花している元気な株でも、根づまり状態になっているものは早めに植え替えないと、夏の暑さで乾燥しがちな、鉢土内部の水分を吸収する力が弱まっているので、この後の開花に影響します。




鉢から株を引き抜き、根鉢を三分の一ほど崩します。

太い根は先端をきれいに切り直してから、新しい用土を入れた鉢に植え替えます。

◉土のブレンド例

①赤玉土小粒5、腐葉土3、日向土2

②赤玉土小粒5、無調整ピートモス、日向土2

★再使用した土を用いる場合や、無調整のピートモスを混合するときは、苦土石灰を加えてPH7.0程度に調整します。


◆ゼラニウムは、酸性土壌を嫌うので鹿沼土は向きません。


川砂などの軽くて水はけのよい混合土が適しています。


太い根を切り直しているので、茎や葉も三分の一ほど切り詰めておきます。

株を大きくしたい場合は一回り大きな鉢に、そのままの大きさを維持したい場合は、同じ大きさの鉢に植えます。






金曜日, 6月 21, 2019

コスモスの種まき(6月~7月) No.147

コスモスの種まき


コスモスの種まきは、4月頃から行えますが、早くまくと秋に開花する時の草丈が高くなり、風などで倒れやすくなります。

7月に入ってからまく方がよいでしょう。

花壇の土をよく耕し、20~30センチ間隔で一ヶ所に3~4粒ずつまいていきます。

種が隠れる程度に覆土し水やりします。
水が流れ出さないように、目の細かいジョーロで静かにたっぷり与えます。

元肥は必要ありません。

発根して本葉が3対になったら、最も生育の良いものを一本だけ残して他を間引き、一ヶ所に一本にします。

間引く時は、残す苗の根を痛めないようにし、間引くものは引き抜かずに地際で切ります。

乾燥と排水不良による根腐れに注意して管理します。






木曜日, 6月 20, 2019

6月から7月にかけて草花の種まき No.146

草花、菜園の種まき


草花
ツリガネソウ、マリーゴールド、ハボタンなどが鉢まきで、コスモス、ヒマワリ、ホウセンカなどは直まきで行えます。

野菜類
6月は早生大根や夏キウリ
7月に入るとニンジン、ホウレン草、ブロッコリー、インゲンなどの種まきが行えます。



水曜日, 6月 19, 2019

湿度、温度の上昇とともに病害虫発生 No.145

湿度、温度上昇による

被害虫発生


6月になるとだんだん気温も上昇してくる。

湿度や温度の上昇に伴い、病害虫の活動も活発化する。

毎日のように観察が欠かせない季節である。

葉やつぼみなど食害、天候が不安定な時期でもあるので、病気にもなりやすい。

7月~8月にかけて産卵期を迎えるカイガラムシ類は多数発生、固いロウ質殻物で覆われているので、薬剤を散布しても効果がでないことがあります。

見つけ次第、捕殺することが最も有効手段です。

竹のヘラやブラシ(使い捨ての歯ブラシなど)などで剥ぎ取ると、潰れて死んだり、木から落ちて二度と這い上がれないので、こまめに観察しながら、駆除することが大事です。

樹勢を衰えさせ、被害が大きい場合枯死してしまう原因にもなりますので、発見次第丁寧に駆除しましょう。



花の終わった花木にはお礼肥を(肥料)No.144

花後のお礼肥


肥料

花の終わった花木は、順次お礼肥を与えます。6月はサツキ、ツツジ、ライラック

◉チッ素分は控え、リン酸、カリ分の多い肥料を与えます。

カシ類、ヒバ類などで刈り込みを行ったものや、サザンカ、ツバキなどの常緑樹は必要に応じて暖効性肥料わ与えます。

梅雨明け後はサルスベリ、ムクゲなどの夏に花が咲く花木を除き、一般には肥料は控えるようにします。


夏に肥料が効きすぎると「土用芽」が伸び、充実する前に秋~冬を迎えて樹勢を弱める原因になってしまいます。






6月に行う植え付け、植え替え(品種) No.143

植え付け、植え替え

6月は、アジサイ、イヌツゲ、カシ類!カルミア、クチナシ、サザンカ、サツキ類、ジンチョウゲ、ツツジ類、ツルバラ類、モチノキ、モッコク、ユズリハなど多くの暖地系広葉常緑樹で植え付け、植え替えが行えます。


一般に、落葉樹はこの時期の移植は避けた方が無難です。



フェイジョアの挿し木(6月) No.142

フェイジョアの挿し木


今年の春から伸びて生長がとまった柔らかい新梢を使った「緑枝ざし」にします。

さし穂は15センチ前後に切り取ってから調整します。

下葉を付け根から切り、上部の葉で大きな葉は、半分に切ります。

2センチほど斜めに切り戻し、一時間から二時間くらい水揚げしてから、さし床にさします。


用土は赤玉土5、腐葉土3、川砂2の混合土を用いるとよいでしょう。

さし穂の間隔は4~5センチにとり、深さは2センチ位にします。

さし穂をさし終えたら、針金で支柱を作り、ビニールで覆い密閉にします。

◉フェイジョアに限らず、キウイなど、緑枝ざしにする場合は密閉ざしにすると、中の湿度が高くなり、葉からの蒸散が抑えられるため、さし穂の発根率がよくなります。



火曜日, 6月 18, 2019

アジサイの花が咲き終わったら(花後せん定をするには?) No.141

アジサイの花後せん定


アジサイの花芽は、10月頃に充実した枝先に分化し始め、翌年の3月ころまでに完成します。

8月以降に枝を切り詰めると充実した枝が伸びずに、花芽がつかなくなるので、花が終わり次第すぐにせん定します。

今年開花して弱った枝は付け根から切るか、枝分かれしている部分で切り戻します。



細枝や古枝も付け根から切って間引きます。

全体の枝数を調整しましょう。

枝数はお互いの葉先が触れあう程度にし、込み合わないように保つことポイントになります。

✣関連ブログ
アジサイ No,152





月曜日, 6月 17, 2019

花壇の花が咲き終わったら No.140

咲き終わった花壇の花後

そのままにしておくと見苦しいのはもちろんですが、雨に濡れると灰色カビ病などの病原菌が発生しやすくなります。

また、結実させてしまうと、養分をとられて次の花が咲きにくくなります。

株が早く枯れる原因にもなります。

花が終わったものから順次、花柄摘みを行いましょう。

花柄摘みのポイントは、柔らかく腐りやすい花弁とともに、種子が出来る子房の部分も一緒に取り除くことです。

パンジーなどのように茎の先端に花が咲くものは、茎の付け根から切り取ります。

ストックやキンギョソウ(スナップドラゴン)などのように、一本の茎から穂状にいくつも花がつくものは、終った順に個々の花の付け根から取り除きます。






キウイの新梢の誘引はどうすればいいの? No.139

キウイの新梢の誘引


新梢が30~40センチの長さになったら、重なり合わないように棚に誘引し、長過ぎる場合は摘心します。

まっすぐ伸びている枝は、付け根から2節くらいの、やや固くなりかかっている部分でかるくねじると誘引しやすくなります。

★参考ブログ
キウイ No.75
キウイのせん定 No,162
キウイフルーツと美容 No,195




柿の摘蕾 No.138

柿の摘蕾


柿のつぼみを放置しておくと、果実が大きくなりません。

枝が伸びてつぼみが大豆粒程度の大きさになったら、開花する前に間引く必要があります。

品種にもよりますが、一般に枝の中央付近の充実した大きなつぼみを残し、その他のつぼみは指先で押すようにして摘み取ります。

生育の悪い枝のつぼみはすべてとり、その他の枝はつぼみの数に応じて摘み取ります。

樹木全体でつぼみの数を三分の一程度まで減らすようにします。

◉柿の摘果

ヘタが大きく傷のない幼果がよい果実になります。




ヘタが小さいもの、果実の形が悪いもの、傷のあるもの、病気や害虫の被害があるものなどを摘果します。

この時期(6月~7月)は生理落果といって自然に果実が落ちる物があるので、極端に摘果し過ぎないように注意します。

残す果実の数の目安は、短めの枝で一枝に2~3果、長めの枝では3~4果です。

※参考ブログ
カキにまつわるエトセトラ 
No.54






ビワ 枇杷 No.137

  ビワ    バラ科 常緑中高木

原産地は中国南部から中部と日本南部ですが、日本の自生種は果実が小粒で食用に適さず、現在国内で栽培されているものは、いずれも中国から渡来したビワの改良種です。

平安時代(927年)の「延喜式」にビワに関する記述が見られ、千年以上前から親しまれていたことが分かります。

ビワの名は中国名の枇杷(ビパ)の音読みで葉の形(果実とする説ある)が楽器の琵琶に似ていることに由来します。

因みに、楽器の琵琶も元来は枇杷と書いていたものが、琴と同様の弦楽器であることから後に琵琶に転じたと言われています。

ビワは初夏に熟す濃黄色に果実で知られていますが、晩秋から初冬にかけて、白から淡黄色の小さな5弁花を咲かせます。


     「花芽がつき花が咲き始めた状態、11月28日撮影」



花は円錐状に100個程ついて咲き地味ですが、バラ科植物らしい味わいがあり、花はかすかな甘い芳香を放ちます。

冬に咲く花として数少ない事から茶花として利用されることもある。

本格的に日本で栽培されるようになったのは江戸時代以降で、19世紀半ばに中国から長崎に伝わった「唐ビワ」を現在の長崎市茂木町で育てたものが「茂木」と言う品種で、茂木の実生から生まれた「田中」と並んで日本のビワの代表品種になっている。

ビワは果実、種、葉ともに薬効があり、古くから民間療法や漢方医療に幅広く用いられています。

✪尚、薬効、効能についてはブログNo,55ビワの効能、No,150ビワ茶を参照してください。

日本では「ビワを植えると早死する」としてビワを嫌う地方がありますが、これはビワを薬として利用するため、病人がいる家によくビワが植えられていたことから起こった迷信である。

中国ではこの様な俗説はなく樹形、葉、花、果実それぞれが鑑賞価値の高い樹木として、親しまれています。

✪生育管理、環境

日当たりがよく、冬もできるだけ暖かい場所を好みます。

冬に開花結実するので、日陰の多い場所では幼果が凍結する事があります。

庭植えの栽培条件としては、年間平均気温15℃以上、冬の最低気温がマイナス7℃以上とされます。

「田中の品種」は耐寒性が強く日本海側では新潟県、太平洋側では岩手県まで栽培が可能とされる。

樹勢は強く通常は苗木から育てて4年〜5年で開花結実します。



❆肥料

元肥としてチッ素4、リン酸3、カリ3の割合の配合肥料を8月下旬〜9月上旬にかけて根回りにすき込み、必要に応じて2月中旬から下旬、5月下旬〜6月上旬に元肥の半分を目安に追肥します。

✭病害虫

枝や幹、根にコブができる癌腫病が発生する場合があります。

患部を剥ぎ取り、ペーストマイシン1000倍〜1500倍液などを塗ります。

◉せん定、整姿

放任すると樹高10㍍程の大木になります。

花芽は当年に伸びた枝先に付きます。

果実を収穫するには、枝先を切り詰めない事が大切です。

また、果実の数が多い時は1花序当たり数個に摘果します。

主幹の同じ高さから数本枝が伸びる(車枝)ので、下段の車枝だけを残し盃状に仕立てます。

✭殖やし方

実生は熟した果実から種を取り出し水洗いして陰干ししてから蒔きます。

なるべく大きく重い種子を蒔きます。

マイナス5℃以下にならないよう鉢を暖かい所に置いて越冬し翌春定植します。

実生は発芽率は良好ですが、果実は小粒になる傾向があります。

また、自然落果した種子が自然に発根したものを鉢植えにして育ててもよいでしょう。

               (自然落果で発芽したもの)

接ぎ木は2月下旬から3月上旬頃にマルメロ台木に接ぎます。

❆植え付け、植え替え
ミカン類、ビワなどで植え付け、植え替えが行えます。

常緑果樹は寒い時期に断根すると、低温の影響を受けやすいので暖かくなってきた4月上旬頃が適期となります。


ビワの苗木の植え付け

苗木は根鉢の根をほぐし、古い土は三分の一程度落として、植え穴は大きく(直径50~60㎝)深めに掘り(深さ50~60)土をある程度埋め戻してから、苗木を据えて盛り土して高植えにします。

こうすると、その後の生育がよくなります。