緑のお医者の徒然植物記

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日曜日, 3月 31, 2024

せん定から1年後の桜の木 No,685


 切らぬ桜を切って1年

桜切るバカ梅切らぬバカ
そんな桜を切ってみる。


     「2024.03.30撮影」

遅咲きの吉野桜は蕾が見え始めた状態

    「2024.03.30撮影」


地際部の空洞化も少しずつ改善されている

接ぎ木の苗では、地際部の状態に問題が起きてくる事が多い。

この桜樹齢23年であるが、樹齢10年辺りですでに空洞化が起きていました。

アリや穿孔するカミキリムシの幼虫などが発生し、空洞化が進んだ。

穿孔口から薬剤を注入するなどの駆除、及び予防を毎年行った事で、空洞化の進行を抑えることができました。


地際部には根となるものが樹幹より伸び出している。(赤マルマーク)

太く成長する事を期待したい。


せん定する前年まで毛虫の発生が毎年続いていました。

多く発生していた毛虫は「オビカレハ」で、Y字となった枝の部分にクモの巣状の巣を作り、成長とともに枝葉全体に行動を始める。

葉は一夜にして食い尽くされる事がある。

よく観察しないと見つける事が出来ないので、発生期は毎日観察する事が重要です。

巣に戻ってくる習性があるので、巣に集まった毛虫が小さいうちに駆除する必要があります。

混み合った枝をせん定し、風通しを良くする事である程度の予防はできます。

オビカレハの卵を冬場に見つける事が重要


     「オビカレハの卵」

小さな枝(直径3㍉〜5㍉)に卵を産みつけている事が多いので、根気よく見つける必要があります。


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✿せん定後初の開花


     「4月6日撮影」


     「4月10日撮影」