緑のお医者の徒然植物記

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火曜日, 10月 30, 2018

観葉植物オリヅルランについて No,14

オリヅルラン ユリ科        



(ナカフオリヅルラン)



オリヅルランは古くから親しまれている吊り鉢仕立ての斑入りの観葉植物で、夏には涼を呼ぶ鉢物として人気がある。
        

オリヅルランには、優れた機能がある。


ホルムアルデヒドと言う、超揮発性有機化合物の毒素を葉が吸着し、室内の空気を清浄する。

このホルムアルデヒドは、保存剤、防カビ剤、接着剤等の材料として多く使われてきた、古い家具から検出されたこともある。

発ガン性の最も高いランクに位置する劇物である。

シックハウス症候群。


 「ナカフオリヅルランの花、9月1日撮影」



◉オリヅルランは、NASAが行った研究で観葉植物の中では、空気清浄効果が高くかつ子どもにも安全な植物として、堂々の第一位にえらばれたエコプラントです。


また、猫草としても最適ですが、アレルギーの猫には注意、獣医に相談しましょう。

因みに、ネコが
マタタビ(木天蓼)をスリスリするのは蚊を除けるためでもある。


◉南アフリカ原産の広く熱帯に分布するユリ科の植物です。

親株から出たランナーに付く子株が、折り鶴に似ているところから名付けられたもので、名前はオリヅルランですがラン科の植物ではありません。


      (オリヅルラン原種の花)


★写真の物は、オリヅルランの原種で、ほとんど流通していない。

一般的に栽培されているのが斑入りの品種ですが、原種は斑入りではありません。

一般的に栽培、流通しているのが変種です。

斑入りの物から、斑のない緑色の子株が出ることがあります、これを先祖返りと呼んでいます。

この緑色の株からはほとんど斑入りの子株は出ません。

また、斑入りの株の種をまいてもほとんど緑色で、斑入りの子株は出ないようです。

つまり、原種は、株がない場合は種からしか出ないたと言うことです。

また、ランナーの色が緑色で原種と同じである、外側に斑入りのソトフオリヅルランが原種が出やすいように思えます。



       (ソトフオリヅルラン)


◉特徴と性質

多肉質の根が水分を蓄え乾燥に強いのが特徴です。

茎はなく、長さ20~40㎝の葉を10~20枚出し、その間からランナーを十数本も出し、たくさんの子株が吊り下がるように付く。

子株は根を出し、切り離して殖やせます。

親株も株分けで殖え、繁殖力は旺盛です。

★やや耐寒性があり5℃で越冬しますが、葉が傷みます。

室内で10℃以上あれば傷まず観賞できるでしょう。


◉日光を好む植物ですが、斑入りの種類は強光線で葉焼けしたり、黄ばんだりします。

遮光をするか、置場所を考えて室内ではエアコン、扇風機の風などに当たらない場所に置きましょう。

水分不足でも、日が強く当たり過ぎても葉の色が薄くなってきますので置場所を変えるか、水やりをするかの判断をしましょう。

◆植え替え後の置場所と手入れ
たっぷり水を与え、一週間程度半日陰に置き土の表面が乾くまでは、水やりを控えます。

葉に霧水をまいて葉の乾燥を防ぎ、活着を助けます。


        「オリヅルランの苔玉」


苔玉にする場合は根の成長が早い為、ケト土よりも水ゴケなどでくるんで育てる方がよいでしょう。

ケト土の場合、根の生長過程でひび割れてしまいます。

その後、崩れてしまう原因になってしまう。

どちらかと言えば、苔玉には不向きと言えるかも知れません。


◉植え替え

白い根は保水力があり、成長も旺盛で自分の根で株を押し上げたり、時には鉢を割ることもあります。

毎年4月~8月に植え替えます。
鉢は深い鉢がよいでしょう。

★赤玉土4:腐葉土3:川砂3のように、排水のよい土に暖効性化成肥料を適量混ぜて使います。

◉肥料

5~8月は月一回、暖効性化成肥料又は固形油粕を適量与えます。

参考ブログ
No.42ソトフオリジナルラン
No.50オリヅルラン(原種)









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