緑のお医者の徒然植物記

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金曜日, 12月 31, 2021

2021年大晦日No.575

 去り行く日、去り行く一年

今年も最後の日となりました。

いろんな出来事があった一年だったと思います。

思い出になるほどの出来事はありませんが、致命的で大きな事が無かったことは良かったです。

来年がどんな年になるのか、また明るい兆しがあるわけでもないですが、日々の努力は必要なのだと思います。

穏やかな新年を迎えたいと思う次第です。

では多くの人々が穏やかな新年を迎えられるよう願っています。







火曜日, 12月 14, 2021

クリスマスの木 No.574

 クリスマスの木

クリスマスの木は知恵の樹の象徴とされる。
別名=聖樹(せいじゅ)

コニファー、モミ、トドマツ、エゾマツ、ドイツトウヒ、コーカサスモミなど

全米クリスマスツリー協会によると、クリスマスツリーの種類は59もあるそうです。

基本的には耐暑性や耐寒性に優れている。


クリスマスツリーが日本で最初に飾られたのは今から161年前(1860年)のことで、プロイセン王国公館で飾られた。

その当時の公使であったオイルレンブルクは、天井にとどく程の大きな樹を持ち込み、華やかなツリーを楽しんだと言われています。

『プロイセン王国(1701年)はホーエンツォレルン家の君主が統治したヨーロッパの王国。

現在のドイツ北部からポーランド西部にかけて領土とし、首都はベルリンにあった。

1918年からドイツ革命によりヴァイマル共和政のプロイセン自由州となった』

その後、横浜のスーパーマーケットの「明治屋」が、1886年12月7日、横浜に日本初のクリスマスツリーを飾ったとされる。


『明治屋は1885年(明治18年)に磯野計が、4年間(明治13年)の英国留学によって得た貴重な体験を基に横浜で創業した。

三菱財閥と関係が深く、キリンビールの販売を手掛ける。

貿易商グラバーとの出会いが、明治屋とキリンビールを固く結びつける縁となった。

明治42年、スコットランドから輸入した貨物自動車は、警視庁登録番号「1」で愛称『ナンバーワン自動車』として人気と注目を集めました。

車全体を大きなビン形に仕上げ、街中を走り回り宣伝を行った。

明治屋のナンバーワン自動車は、宣伝カーのはしりとして大きな役割を果たした、広告史に残る快挙であると言えるだろう』


クリスマスツリーはキリストとはおよそ無関係である。

クリスマスツリーの原型は、北欧に住んでいた古代ゲルマン民族の「ユール」と言う、キリスト教が伝来する以前の時代から、北欧に伝わる古い冬至の祭で使われていた「樫の木」である。


冬でも葉を枯らさない樫の木は、生命の象徴とされていました。

ゲルマン民族は現在のデンマーク人、スウェーデン人、ノルウェー人、アイスランド人、アングロ·サクソン人、オランダ人、ドイツ人などがこれに属するが、これらの民族の祖先と考えられる。

ゲルマン民族大移動(3世紀~7世紀)以前の古ゲルマン人を指す場合が多い。


北欧諸国では現在でもクリスマスの事を「ユール」と呼ぶ。


現代では、クリスマスと言えばモミ(樅)の木が定番化しています。

クリスマスはキリスト教の主要な行事ですが、そのルーツは古代ローマ帝国やゲルマン民族の冬至の祭だと言われています。

この時期に行われていた冬至祭が後にキリスト教と融合し、12月25日がイエスの生誕祭とされたのだと言われています。


モミはマツ科モミ属の常緑針葉樹で、北半球の寒冷地から温帯にかけて分布しています。

日本でも本州、四国、九州に分布しています。


         「モミの木」


クリスマスツリーの木として親しまれていますが、大気汚染に弱く、車の排気ガスなどによって枯れてしまう事があります。

北欧やイギリスにはモミ類は自生していないので、ドイツトウヒがクリスマスツリーとして使われることが多いようです。


トウヒ(唐檜)は唐風(中国風)の檜に見立てた名前だと言われています。

ドイツトウヒと同様にモミの木の仲間で、樹皮は暗赤褐色でやや灰色を帯びるが、地衣類が付着して白っぽく見える木が多い。



エゾマツと同種と考える学者もいるが、葉が短く、球果が小さいなどの違いがある。









土曜日, 12月 04, 2021

ナナカマド No,573

 ナナカマド バラ科 「七竈」

ナナカマド属 落葉高木

材が堅く七度もかまどに入れても燃え残ると言うのが、名前の由来とされるのが一般的な説であるが、実際にはよく燃える。


       「ナナカマドの紅葉」


紅葉や果実が美しい代表的な樹で、北国では街路樹として親しまれている。

北海道、本州、四国、九州、南千島、サハリン、朝鮮半島に分布


北半球に約80種が知られ、このうち中国からヒマラヤ、カラコルム(モンゴル)、天山山脈(中国、キルギス、カザフスタンの国境地帯に連なる山脈)にかけて50種が分布している。

日本には6種が自生する。


       「ナナカマドの果実」

ナナカマド属は葉が奇数羽状葉のナナカマドの仲間と、葉が単葉の「アズキナシ」の仲間に大きく分かれる。


ナナカマドの仲間は果実の表面に皮目がなく、頂部に萼片(がくへん)が残る。

アズキナシの仲間は果実の表面に皮目があり、萼片が残らない。

また、両者を別属にする見解もある。

若木の樹皮は淡褐色で楕円形の皮目があり、ややなめらか。

成木になると暗灰色で浅く裂けるのが特徴です。

材は器具材、機械材、薪炭材などに利用され、樹皮は染料に使われる。

アズキナシ(小豆梨)は、果実が小豆に似て梨のような石細胞を持つのでこの名がある。

広く開けた場所では大木になるものが多く、15メートルにも達する。

若い木では花つきが悪く、ある程度生長しないと花も果実もつけない。


         「アズキナシ」

枝は紫黒色で白い皮目が散在し、目盛りのように見えるのでハカリノメとも呼ばれる。

花は白く初夏に咲く。