コーヒーの効能
コーヒーはアカネ科コーヒー属に属する植物の総称で、主に栽培種を指します。
アラビア種の原産地はエチオピア南西部の高地で、多数の野生種がアフリカ大陸西部から中部、そしてマダガスカル島と周辺諸島にかけて分布しています。
野生のまま放置しておくと10m程度まで生長する。
❉コーヒー100mlに含まれる栄養成分
水分 99.5g
タンパク質 0.2g
脂質 0.1g
カルシウム 0.1g
リン 4㎎
ナトリウム 2.0㎎
カリウム 55㎎
ビタミンB2 0.01㎎
ナイアシン 0.3㎎
✪疲労回復
コーヒーに含まれるカフェインは、神経や筋肉を刺激する作用があるので、肉体の疲労を回復される効果があります。
✪コレステロールを下げる働き
コーヒーに含まれるニコチン酸(タバコのニコチンとは別物)は、毎日適量を摂ることでコレステロール値を下げる効果があります。
ニコチン酸の効果によって、心筋梗塞などの心臓病を防ぐ働きがあると言われています。
コレステロールとは、人間の体に存在する脂質の一種で、細胞膜やホルモン、胆汁酸を作る材料となっています。
コレステロールは肝臓で作られ、血液(血管)によって全身に運ばれます。
余分なコレステロールは血液で肝臓に戻ってきます。
コレステロールは、脳や肝臓、神経組織などに多く含まれており、生命維持に欠かせない重要な物質である。
✪善玉コレステロールの増加
コーヒーを飲み続けると、善玉コレステロールの高密度リポタンパクが次第に増加します。
リポタンパク(質)とは、血液中において水に不溶な脂質を、吸収部位や合成部位から利用部位へ、運搬するための複合粒子です。
✪ぜん息の発作を抑えます。
ぜん息の発作は、自律神経の一種である副交感神経が緊張している時に、起こりやすいと言われていますが、コーヒーに含まれるカフェインにより、もう一つの自律神経である交感神経を、興奮させる作用があることが知られています。
これによって副交感神経の働きを抑え、ぜん息の発作を起こりにくくします。
副交感神経とは、自律神経の一種で、臓器や器官などの働きを抑制する神経系です。
主に休息している時に優位に働く自律神経で、血圧を下げたり心拍数を低下させたりするなどの役割を持っています。
✪脂肪を分解します。
コーヒーを飲むと、血液中の脂肪酸が分解されますが、この脂肪酸の元が皮下脂肪などです。
ただし、この分解する働きは砂糖やクリームを混ぜると多少低下するようです。
皮下脂肪はジワジワと増え、減らしにくいのが特徴です。
✿体脂肪率による肥満度
軽度肥満
男性は20%以上
女性は30%以上
中等度肥満
男性は25%以上
女性は35%以上
重度肥満
男性は30%以上
女性は40%以上
✪消化を促進します
カフェインが脳の「迷走神経」を刺激して、胃酸の分泌を盛んにして消化を助けます。
迷走神経とは、感覚神経、運動神経のひとつで、嚥下(えんげ)運動や声帯の運動、耳介(じかい)後方の感覚などに関係する神経で、体内で多数に枝分かれして複雑な経路をとり、胸腔内から腹腔内にまで広く分布している。
耳介とは、皮膚と軟骨からできた頭部の両側に突き出した器官(耳)のこと
✪精神のリラックス効果
コーヒーの香りを嗅ぐと脳から出るα波が増加し、気持ちを落ち着かせる効果があることが分かっています。
ただし、最も精神安定効果があるのは、1日2杯から3杯が適量のようです。
✪コーヒーがなぜがんの予防になるの?
大多数の研究結果として、コーヒー及びお茶の通常範囲の摂取では、いかなる部位でもガンとの優位な関連はないことを示しているとなっている。
これは、1997年に世界がん研究基金発表によるものです。
国立がんセンターの調査、研究によると、肝臓がんと子宮体がんの予防に効果が期待できるとされ、肝臓がんを抑える効果はほぼ確実とされ、子宮体がんは抑える効果は可能性ありと判定されています。
脂肪は酸素と結びついて酸化します。
これによってできた物質が、DNAを刺激して細胞の突然変異が起こり、老化やがんの原因になると言われています。
コーヒーに含まれるクロロゲン酸という物質は、体の中の炎症を抑え、酸化するのを抑える働きがあるとされる。
DNAは生物の遺伝情報(ゲノム)を担う物質で、日本語ではデオキシリボ核酸であるが、DNAと呼ばれることが多い。
ポリフェノールの一種のクロロゲン酸は、コーヒー生豆に多く含まれ、この成分は抗酸化作用のほか、脂肪の蓄積を抑える効果などが知られています。
また、糖尿病や肥満の予防のためのサプリメント等に利用されています。
✪カフェインの作用には注意が必要
飲みすぎると現れる症状
何度もトイレに行きたくなる=利尿作用
不眠症になる=覚醒作用
胃もたれ、吐き気、肌荒れ=胃酸分泌
頭痛、疲労=血圧上昇
✪コーヒーに関連するブログ
コーヒーの木 No,346