ヒメユズリハ(姫譲葉)
ユズリハ科 別名ユズルハ
本州中南部、四国、九州及び沖縄の主に海岸部に分布し、ユズリハに似た葉が小さい木としてヒメユズリハと名付けられた。
トベラやウバメガシと共に、海岸林の重要な構成樹種である。
雌雄異株の常緑高木で樹高は10m程になる。
西日本では正月飾りとして、ダイダイやウラジロと共に鏡餅などに使われる縁起の良い木とされる。
樹皮や枝葉にはユズリハ同様、有害成分が含まれていて除虫に使われる。
葉や幹が小さく成長が遅いため、一度せん定をした後は次のせん定までの期間を、あける必要があります。
幹や太枝からの萌芽があまり期待できないので、太枝などのせん定は避けた方が無難です。
せん定の時期は花を付けた後の6月頃と、実が落ちた後の12月頃が適しています。
せん定作業は多くても年2回行う程度で十分です。
乾燥に弱く、粘土質でやや湿り気のある土壌が適し、水はけの良い場所では育ちにくいため、堆肥や腐葉土を混ぜ込んだ水持ちの良い土で育てます。
耐寒性があり、日当たりの悪い場所でも植えることができますが、1日中日の当たらない場所では間延びした枝ぶりになってしまうので、植え付け場所は十分に選ぶ必要があります。
エゾユズリハ
北海道及び近畿地方以北の本州、日本海岸内陸部に分布する常緑低木で樹高は1〜3m、雪が多い寒地に適した樹種です。
この他、葉が黄白色の斑が入る園芸品種のフイリユズリハや沖縄、台湾に分布するシマユズリハ、奄美大島に自生するアマミユズリハなどがあります。