緑のお医者の徒然植物記

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2021/04/25

モミ No,446

 モミ マツ科モミ属 常緑針葉高木

原産地=日本(福島県南部以西)朝鮮  「樅」

山麓などに多く自生する常緑高木で、樹高は40㍍に達する。

クリスマスツリーの木としても親しまれているが、大気汚染に弱く、車の排気ガスによって枯れてしまうこともあるので、都会地には向かない。

樹皮は灰色から暗灰色で皮目が目立ち、大木では鱗片状に浅く剥がれる。

                                       「モミ」

生育環境

適度に湿気を含んだ肥沃な土壌が適している。

やせ地に移植する場合は元肥を入れることが必要である。

生長ははじめ遅いが10〜60年の間は早くなる。


肥料

油かす、鶏ふん、化成肥料などの寒肥を施す。

殖やし方

実生で殖やす。
秋に採取した種を低温貯蔵して翌年3月から4月にまく。

種類

変種としてアオオオシラビソモドキ
品種としてコモミ、フイリモミ
国の天然記念物のシダレモミなどがある。

類似種として、高山に自生するシラビソ、オオシラビソがある。

オオシラビソ(大白檜曽)

アオモリトドマツともいう。
亜高山帯に生える常緑高木で、冬には樹氷の姿で越冬する。

                               「オオシラビソ」

シラビソ(白檜曽)

シラベともいう。
深山に生える常緑高木で、群生することが多く亜高山帯に黒々とした針葉樹の森をつくる。


垂洞(たるばら)のシダレモミ

国指定天然記念物
岐阜県中津川市付知町垂洞


                            「垂洞のシダレモミ」