リコリス·インカルナータ
ヒガンバナ科 タヌキノカミソリ
中国中部原産の桃花種
リコリスは多年草の球根植物で、秋の彼岸の頃に畦道などに群生して咲く彼岸花が有名ですが、日本を含む東南アジアに20種類ほどの原種が分布しています。
「9月6日撮影」
開花期の早い品種は7月から、遅い品種は10月から開花し始める。
赤、白、ピンク、オレンジ、黄色などの色の品種があります。
2つのタイプの花型があり、ヒガンバナのような花弁が反転(反り返る)するものと、ユリ(ナツズイセン)に似たラッパ状のものがある。
品種によって葉が出る時期は異なっている。
早春に葉が出るものと秋に葉が出るものがあるが、いずれも初夏になると葉は全て枯れしまう。
★有毒植物
全草が有毒で特に「鱗茎」にアルカロイドを多く含みます。
植物毒の多くは、アルカロイドと言う天然の有機化合物です。
毒草であるため、絶対に食してはいけません。
◉鱗茎(りんけい)とは、地下茎さで、ユリ根、玉ねぎのように養分を蓄えた厚くなった葉が、茎の回りに多数重なって球状になっているもの。
♣有毒性の利用
ネズミやモグラ、虫除けのために水田の畦に植えたり、虫除けに墓場に植えられています。
また、雑草の成長を抑制する作用もあり、イネ科に影響を与えることがないことから、水田の畦に植えられたと言われている。
★畦(あぜ)は水田と水田の境に水田の中の泥土を盛り上げて、水が外に漏れないようにしたものです。
また、モグラやケラが開けた穴から水が漏れるのも防ぎます。
ヒガンバナ
別名マンジュシャゲ(曼珠沙華)
学名ではリコリス·ラジアータとも呼ぶ。
原産地は中国大陸、日本においては帰化植物に分類される。