レイシ
レイシはムクロジ科の果樹でその果実は「ライチ」と呼ばれる。
常緑小高木
中国の嶺南(れいなん=現在の広東省)地方原産で、原産地の中国で特に愛される果樹です。
紀元前2000年頃から栽培されていたと言われています。
中国では縁起の良い果物とされ、夫婦円満や子孫の誕生などを象徴します。
楊貴妃(中国唐代の皇妃)がとても好んだ果実だと伝わっています。
ライチは中国国内から広まり始め、東南アジアを経由して17世紀にはインドなどの地域に広まったとされる。
その後、20世紀にはアフリカやアメリカにも広まり、現在では中国や台湾、インドを主産地とし、世界の熱帯から亜熱帯地域で栽培されています。
細長い葉が互生し、5月に咲く花は淡緑色で前年枝の先端に小花が群がるように咲きます。
果実は球形または倒卵形で、直径2〜3㌢の小果は成熟すると赤くなりますが、緑色の品種もあり、グリーンライチと呼ばれ、甘味は従来の赤いライチより強いとされます。
グリーンライチは大粒で種が小さく、食べられる部分が多いのが特徴です。
果肉は多汁で甘く、芳香があり生食が主ですが、乾果にもされます。
倒卵形(とうらんけい)とは、卵を逆さまにしたような形のもの
栽培場所
耐寒性が弱いので、越冬には10℃以上必要です。
庭植えできる地域は鹿児島県南部などに限定されます。
鉢植えは赤玉土6、ピートモス2、川砂2の混合土に植え、春から秋は屋外の直射日光に当て、冬は日当たりの良いと暖かい場所に置いて管理します。
植え替えは4月頃、鉢に根が廻ったら順次大鉢に植え替えます。
鉢底の穴から根が出始めたら植え替えの目安
肥料
生育期は2ヶ月に1回与え、5月、7月、9月に玉肥を2〜3個ずつ置き肥します。
果肉が肥大する6〜7月は特に水を好むので、1日3〜4回程度水を与えます。
せん定
収穫後、混み枝を間引きせん定して樹幹内部までよく日が当たるようにします。
鉢植えは3月下旬頃、大きくなり過ぎた枝は植え替え時に切り詰めて小柄にします。