土質の良と吉を知ろう
幸運を呼び込むための植物について考える前に、家の土壌(地面)の質がどのようなものかを知る必要があります。
吉を呼ぶ土の種類として昔から言われているのは、土が硬く締まっていて「自然の潤いを含む」ものと考えられています。
反対に、締まりが無い土で潤いのないものが最悪の土質になります。
これは、植物の生育や繁殖のための条件として、適度な日照や水分の補給が必要なことでも理解できることです。
また、人間が住む場合にどちらが快適な土地であるかと言う観点からも分かります。
しかし日本の場合では、北海道から沖縄まで全国様々な土質があるので、まずは自宅の庭の土がどのような土質なのかを知る必要があります。
一般的に黒土や赤土など、多少赤味がかった土の方が植物はよく育つとされています。
土質の前に地相、その土地の周囲の道路や建造物、土地の傾斜や形などを家相の考え方では重要視しますが、それと同じくらい大切なのが土質です。
①粘土質の土
粘土質の土地には、大きく分けて2種類ありますが、それは上層部が粘土質の場合と下層部が粘土質の場合です。
粘土質は排水が悪い反面保水はいい土質です。
下層部が粘土質の土地の場合は、常に上層部に水分が含まれた状態で湿気も多いことになります。
このような土地はまず凶と見ますが、植物の生育で考えても、排水性が悪いことになるので植物生育には不向きな土質です。
②乾燥土質の土
粘土質と正反対な土質で、土の層の中に粘土質がありません。
水分を吸収し過ぎて水分がなく乾燥しがちになります。
このような土地は人間にも植物にも適していません。
植物を植える場合は、その土地の下2〜3㍍をコンクリートや粘土質の土で固め、その上に良質の土を客土して植栽することになります。
③岩盤土質の土
そもそも植物の育ちにくい土地です。
土の構造が岩や石でできているので、大切な栄養分や水分を吸収するための土がありません。
一般の住宅地では、このような土地に住むことはありませんが、山間部の住居地では注意が必要です。
水はけが悪く水害を招きます。
④砂土質の土
水分を吸収する点ではとても良いのですが、地盤がもろく、保水性が最悪なので育つ植物は限定されます。
人間が住む場合としては地盤が軟弱で、家相としても災いすると言われる土質です。
造園や好きな植物を植える前に、庭の土質をまず知ることです。
そして少しでも、「吉」に近付ける方法(土壌改良など)を行ってから始めることが大切です。