家相では、敷地内に植える植物を「陽」と「陰」に分類し、「陽は吉」「陰は凶」の植物としています。
大木が「凶」になると言う理由は、神社や仏閣には当てはまりません。
それは、一般家庭と比べものにならないほどの広さや余裕があることや、神仏をお迎えするためには、神聖な空気や静けさが必要であると言う考え方があるからです。
また日本の場合は、自然崇拝の神々が後の時代に神や仏になったことも関係しているようです。
従って、できるだけ自然に囲まれこんもりとした樹木が、神社やお寺には必要とされるのです。
これに当てはまる考え方で、一般家庭に植えることを『吉とする陽木』と『凶とする陰木』があります。
陽木(ようぼく)として植える植物
マツ、カシワ、カキ、クリ、イチョウ、キンカン、ヒサゴ、ムロ、ニレ、ナンテン、マキ、ヒイラギ、サツキ、アオキなど
陰木(いんぼく)として忌み嫌われる植物
カシ、シュロ、バショウ、ソテツ、イチョウ、ヤナギ、モミ、ボケ、ザクロなど
庭のどの方位に植えても「吉」、または「凶」になるとされる植物ですが、方位を間違えると「凶」に転ずるとされる植物もあります。
それはサクラ、ウメ、モモ、アンズなどです。
鬼門除けとして知られているのがエンジュやニレです。
陰木は公園などの公共施設にあるのはいいですが、家の庭には取り入れない方が良いでしょう。